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ep.13 満月の夜に b
「あ、あれは…シルビア!!」
母親は変わり果てたシルビアの亡骸をそっと車に乗せた。
「どうしてこんな事に…。」
少女が家に帰ってきた。その時、猫達がいないことに気がついた。
「えっ?えっ?シルビアー!ちびちゃーん!」
同じ位の時間に両親が帰ってきた。
「あなた!これはどういう事なの!?シルビアが道路で死んでいたのよ!」
母親がタオルでくるんだシルビアの亡骸を見せた。
「えっ!?シルビア!?ちびちゃん達はどうしたのお父さん!」
少女は父親に泣きながら質問した。
「あんな猫要らなかっただろ。」
父親は冷たく反応した。
「何言ってるの!ちゃんと飼い主さんを見つけておいたのに…お父さんのバカーーー!」
その後この家族がどうなったのかは誰も知らない。そして現在…。
「シルク。」
シルクの恋仲の黒猫のビニルだ。シルクはにっこりと微笑んだ。と同時に敵の出た合図があった。
シルク…1歳半
アンヌ…13歳