第二章 仲間 ep.5 心強い仲間 a
諸星ダン(15)
今日はルミと夢が丘総合体育館に来ている。柔道の試合だ。ルミの大好きな選手、諸星ダンを観に来たのだ。試合は終始白熱し、ダンが率いるチームも勝ち星をあげ、決勝戦に入った。
「きゃー!ダンさーん!」
「右、ダン選手!」
なかなかの体格だ。レナはダンの腕に黄色の玉がついている事に気が付いた。
(もしかして)
レナは右手を上げ、振ってみた。
「おっ。」
ダンは気が付いたようだ。
「きゃー!リョウさーん!」
「左、リョウ選手!」
彼もなかなかの体格だ。
「岩宗中学校大将ダン選手、浦部中学校大将リョウ選手、始め!」
「はああああ!」
「うおおおお!」
とても白熱した試合だ。結果…
「勝者!諸星ダン選手!」
それから水を打ったかのように静まりかえっていた会場がワーーッ!と喜びの渦に巻き込まれた。全てが終わり、ルミとレナはダンに会いに行くことにした。
「ダンさーん!」
「サインしてください!」
「握手してー!」
すごい人気だ。やがて、ダンと話せる時間になった。
「初めまして、俺の名はダンだ。君の名前は?」
「レナと言います。サポーターフェアリーはアルです。」
「俺はバリア使いだ。サポーターフェアリーの名はナギだ。」
「ども!私ナギよ!」
黄色の妖精が現れた。元気な妖精だ。