ep.4 意外な救世主 a
レナには記憶がある少年だった。
「あなたは…シュウジ!」
レナの幼なじみで坂本シュウジという。二人の間に沈黙が流れた。
「プッ!」
レナは笑った。
「なっ、何だよその笑いは!?」
シュウジは訳がわからないようだ。
「だってさぁ、小学生の時いつも「お腹すいたー!」って言ってたし、授業中にお漏らししちゃったこともあるじゃない。…でも、あの時私を助けてくれたんだよね。ありがとう。」
その言葉にシュウジは顔を赤らめた。
「ま、まあな。気を付けろよ。」
「ところで、これって何が起きてるの?訳分からないんだけど…。」
「あーらそんなの簡単よ!」
またどこからから声が聞こえてきた。
レナの水色の玉から水色の飛ぶ丸くて羽が生えた物体 が出てきて妖精に変わった。
「初めましてご主人様!私はアルというの!よろしく!」
なんだかなれなれしいな…。レナはそう言いつつも妖精が出てきたことにも驚いていた。
「私たち妖精はあまり長い間この姿にはなれないけど、助言はできるから安心していいわよ。」
レナはもう不思議には思わなかった。
「それで、私たち何をすればいいの?」
レナが尋ねた。
「私が話します。私はシュウのサポーターフェアリーのリズと申します。」
紫色の妖精が出てきた。