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プロローグ レナの憂鬱な日 a
何回かに分けて投稿します。
彼女の名前は石井レナ、どこにでもいる中学2年生。今レナ達は夏休み中である。今日は親友のルミと遊ぶ約束をしている。レナがさんさんと太陽が照りつけている中、道を歩いていた…すると、
「あれ?何だろう?」
レナが荒れ果てた空き地に生えた草むらを見ると水色の丸い物体が落ちていた。
「何だろう…これ…?」
するとその物体が宙に浮きピカーンと激しい光を放った。
「きゃあ!」
レナは目をつむった。
ヒューン
「ど、どうなったの?」
レナの右手首にその水色の玉がくっついていた。それは不思議と何の感触も無かった。
「えー!何なのよー!」
レナは必死で玉を取ろうとした。手首についたそれを何とか振り払おうとしたが、取れる気配はない。