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第2話 普通の一般人の学生のモブ

俺の名前は”九条くじょう 真央まお”今年で18歳を迎える、ぴちぴちの高校3年生である。 


「うんうんうん。 今日もバッチリ”普通”だ。 やっぱり普通の高校生の醍醐味といえば!! ギリギリ登校だよな! ふふふふ、ふははははははは!! ぬはははははははは!!」

「お兄ちゃん。 普通の高校生はそんな魔王みたいな笑い方をしないと思うんだけど?」


バッ! っと後ろを振り向いたその先には綺麗な桃色ツインテールで可愛らしい寝巻の可愛いマイエンジェルがこちらを見つめていた。

相変わらず幼児体系で高校一年とは思えない彼女を見て、俺は涙ぐむ―――


「ナイスロリ!」

「もぅ!! 気にしてるんだから!! そんな事言わないでよね! というか! お兄ちゃん! わるわる星人とか宇宙怪獣とか消し去ったのお兄ちゃんでしょう!!!」


頬をハムスターの様に膨らます彼女はとても愛らしい。


「いや、知らんな。 わるわる星人? なんだそのクソみたいな名前の奴は」

「もう!! きらりは怒ってるんだから! 今日もエナジーを貯め損ねたじゃない!! ぷんぷん!」

「他所でやれ! 次に、そのわるわる何たらが現れてみろ? 全員ぶっとばしてやる!」

「うっ…お兄ちゃんなら本当にやりそうだから…次からお家からはなれてやります…」

「よろしい。 いいか? 普通第一! 俺はモブであり一般人の一人なんだ。 学校では絶対に、話しかけてくるなよ!? 例えそれが兄妹であってもなぁ!? ぬはははは! ぬはははは! ふっ~はっはっはっはっは!!!」

「は、はい~…」 


バタン!


俺はそう告げるとしょんぼりする妹の姿をしり目に、軽やかな足取りで高校へと向かうのだった。

が、しかし―――


「よぉ! 真央じゃねぇか!? 今日も、燃えてるか!?」

「………」

「おい!! 真央~!! 真央~!! 真央~!! 熱血してるかぁ!?」


何やら赤髪の男が俺に知り合いの様な態度で話しかけているが無視だ。

こいつは誰だかも解らない、赤の他人。


「真央~!! 真央~!!! 真央真央~~真央~!!」」


ゆさゆさゆさ、何度も何度も俺の袖を掴み熱いアピールをかましてくるこの男の名は”赤井あかい 星斗せいと”俺の幼馴染でもあり―――


「ん!? 博士から指令が!?」


ピッ!


『星斗聞こえるか! 怪人の反応が確認された! 四丁目に急ぐのだ!』

「ラジャー!! おっと、すまねぇな! 真央、呼ばれちまったぜ! うぉぉぉぉ! 熱血!!」


……なんだったんだろうかあいつは。


「ふっ…相も変わらず忙しい男だな? あいつは、真央も疲れるだろう」


次に俺の肩を叩いてきた、この男の名は”つるぎ 大輔だいすけ

彼も同じく俺の幼馴染であり―――


「この気配は!? まかさ、早苗!? くそぅ! 許さんぞ! 妖魔め! 済まないな、真央…今日の話はまた学校で! はっ!!」

「いや、こんな頻度で攫われるならもうずっと一緒にいろよな…おまえら」


過行く背中に向かってそう呟いたのである。


「おはよ~っす! あれれ~? なんか今日も元気なさそうっすね~? 貧血っすか?」


そう俺に話をかけてきた少女は無邪気に微笑む。

彼女の名は”先導せんどう ひかり”同じく俺と付き合いの長い幼馴染の一人である。


「いや~っ今日の怪獣は早起きだったすね~。 おかげで寝不足っすよ~ふわ~っ」

『光? 彼の前だからいいけれど、あまりそういう事は外で言わない方がいいわ』

「え~…なんでっすか?」

『なんでもよ?』

「はい~っす」


更に―――

グォォォォォォォ!! 凄まじい地響きと共に物凄い勢いで何かが俺達の頭上を通過した。

大きさはゆうに50mは超えよう超大型の”巨大ロボ”だ。


「あ~!! 春香っ! ずるいっすよ! インチキ~!! や~い! や~い!」


ピコン。


『なんや? あんたらおったんかいな? 光? ええんか? 次はドッキングしやへんからな!』

「ぐっ…パ、パワードアーマーは以外と頼りになるんすよね…あれ? そういえば真央! 輝ちゃんはどうしたんっすか?」

「さぁ? 寝坊なんじゃないか?」

「相変わらず妹の扱いが雑っすね! いや~けど真央はいつも暇そうでいいっすよね~」

『こら光! あまり、そういう事を言ってはいけませんよ? 彼にも彼の生活があるのですから』

「ちぇ~…」


そう、何故か奇跡的に―――いや、こいつらが滅茶苦茶アホなお陰でなんか俺の正体はバレていない。

”カオス・オブ・ブラッディネス” いま思えば超絶ダサい名前ではあるが…それが俺の前世である。

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