第1話 この世界は無茶苦茶だ
早朝6時――――鳥の囀り――――――
どしん!!
ウ―――――!!!
『避難警報発令!! 皆さん! 宇宙怪獣が地球へ攻めてきました! 非難を!!』
『グギャァァァ!!!』
朝のモーニングルーティーンと言えば、外を行きかう住人を眺めながらコーヒーに―――
「スターレッド!!」
「スターグリーン!!」
「スターイエロー!!」
「「「三人そろって。 トライアングルスターマン!!」」」
「き、貴様達! どうしてここが!?」
「俺達は悪を許さない! いくぞ!!」
「「とぅ!!!」
赤・緑・黄のタイツ人間が、なんかよくわからんボールみたいな形をした怪人と争いを繰り広げていた。
まぁ、それはいいとして―――裏庭の方の景色でも。
「見つけたぞ!! 妖魔!! 我が剣の錆となれ!!」
『ぐはははは! 馬鹿が! この少女がどうなってもいいというのか!?』
「な!? 早苗!? どうしてお前がそこに!?」
「ご、ごめん…大ちゃん。 わ、私…こいつに」
『ぐはははは! お前はもう終わりだ人間っ!!!』
と言うのは無しで、今度こそ! 今度こそ大丈夫だ。
次は反対側の窓から空を眺めて―――
「きらめくハート!! 魔法美少女”きらりん”見参! さぁ、わるわる星人め! 私の攻撃に敗れるがいいわ!」
『ぐははは! 貴様一人で何が出来るというんだ! もう遅い!! くたばれーーーい!』
魔法少女風の女の子と、黒いタイツみたなものを被った何かよくわからん存在。
おまけに―――
『ジェア!!』
『あ、あれは! 光の巨人”ライトリオン”です! どうやら彼は今、宇宙怪獣の侵略を防ぐ為――――』
「はぁ…」
思わずため息がこぼれる、本当にこの世界は無茶苦茶でどうしよもくキャラ渋滞を起こしていて。 クソみたいに騒がしい世界だ。
「おまえら、全部うざいわ」
パチンと指を鳴らす。
『グァ――――』
『――――あれ? 宇宙怪獣の姿が突如消えました!!』
「ぶははは! かく―――」
「あれ? 怪人は?」
「さ、さぁ?」
「い、いない!?」
『どぅははは!! これでおし―――』
「!? ど、どういうことだ!? 早苗!?」
「き、消えた!? だ、大ちゃん!? いつの間にこんな力が!?」
「いっけ~ときめきライトスタ―――ありっ? わるわる星人は?」
『ジェ…アァ!!!(帰ります』
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