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碧眼の神威使い ー奪われた幼馴染を救うため俺は魔人をぶった斬るー  作者: ARU/MERIA
第2章 高位6魔人<ネグルス>編
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23話 クラス対抗戦② 燃えてきた


 「そんな・・・こんなことって・・・オー・マイ―」


 ガハッ・・・


 と、ユーリに腕章をとられた1―Aの代表は


 白目をむいて、地面に倒れた。


 そして、1―A代表の残り二人も


 ポカンとした表情を向け、その場に立ち尽くしていた。


 ユーリはロミオたちに向け「よっしゃあ!」と声を上げた。


 周りを見渡してみると、観客席にいる生徒はみな


 1―Aの代表メンバーと同じような表情を向けていた。


 みなが、一体何が起こったのかわからないといった様子で


 誰も口を開くことはなく、観客席はシーンと静まり返っていた。


 だが間もなくして―


 「す・・・すげえ!!!」


 沈黙を破るように放たれた、誰かのそんな一声に続き


 今まで黙っていた全校生徒たちは―


 「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」


 という大きな歓声を上げた。


 そして、あちこちで


 「は、速すぎる!」


 「いま、何が起こったのか全くわからなかったぞ!」


 「とんでもない一年だぜ・・・あいつ本当に、何者なんだよ」


 「・・・好き・・・」


 と、ユーリを称賛する声が上がった。


 ・・・何やら余計な言葉が聞こえてきた気がするが。


 だがとにかく―


 私が心配する必要は全くなかったようだ。


 「ユーリ、やはりお前はすごい奴だ」


 場内で笑顔を向けているユーリを見つめながら、そう声を漏らした。


 「俺たちも負けてはいられない」


 と、隣のカイがそう言った。


 そうだ。


 他人の心配をしている場合ではない。


 私たちは、私たちの・・・


 目の前の試合に目を向けなくては。


 「ユーリ、待っていろ」


 私は表情を引き締め、そう言った。

 


 *ユーリ*


 俺とロミオはあらかじめ、ABCと、三つの作戦を立てていた。


 そして、さっきの試合もその作戦の一つ。


 名付けて、先手必勝作戦だ。


 だが、これはもって一、二試合が限界だろう。


 先程の試合を見た他の代表は、みなが警戒し、対策をするだろうからな。


 それに、俺の山が当たったのもよかった。


 俺は最初から、メルシーがリーダーだと予想して


 メルシーに飛び込んでいったからな。


 もし、俺の山が外れ、他の代表がリーダーだったなら


 先程のように、簡単に勝負はつかなかっただろう。


 邪魔な遮へい物もあるしな。


 まあだが、難なく一試合目を終えることが出来て本当によかった。


 この調子で、ドンドン勝ち進んでやるぜ!


 俺たちは観客席に上がり、空いていた前席にロミオと並んで座った。


 そして、第2試合、第3試合が終わり


 第4試合になった。


 ―第4試合―


 2-A対3-Dの試合が始まった。


 相手は3年か。


 エミリの奴、大丈夫か?


 と、心配していたのも束の間


 試合が始まると同時


 場内はエミリの独壇場と化した。


 カイは模造刀に触れることすらなく


 エミリはたった一人で、相手クラス全員の腕章を数秒で切り刻んだ。


 そして


 「勝者、2-A!」


 レイラ教官の声で、観客席から大きな声が上がった。


 「エミリさん、すごいね」


 今の試合を見て、ロミオは驚いた様子でそう言った。


 「そうだな」


 エミリの奴、俺と勝負した時よりもかなり腕を上げている。 


 これは・・・


 「勝負するのが楽しみだ!」


 俺はグッと拳を握りそう言うと


 ロミオはハハハと苦笑いをしていた。


 そして、その後も次々と試合を終え


 迎える第8試合―


 3-A対3-Fの試合が始まとうとしていた。


 「アラン、お手並み拝見といくか」


 俺はアランに目を向け、試合開始の合図を待った。


 そして―


 「第8試合・・・はじめ!」


 レイラ教官が試合開始の声を上げた。


 始まった!


 俺はアランから目を離さぬよう、注視していた。


 だが―


 シュン


 と、捉えていたはずのアランの姿は一瞬で消えた。


 そして次の瞬間―


 「僕たちの勝ちだね」


 と、アランは相手クラス代表の後方に立ち


 爽やかな笑顔を向けていた。


 アランのその手には、複数の腕章を持っており


 それを見た代表はみなが同時に、ハッとした表情を向けて自身の腕を確認した。


 「い・・・いつの間に・・・」


 代表はみな、驚愕した表情で、そう声を漏らした。


 それもそのはず。


 なんとアランはあの一瞬で


 代表全員の腕章を取っていた。


 そして


 「勝者、3-A!」


 レイラ教官のその声で、観客席は大きな声を上げた。


 俺は驚きを隠せなかった。


 これは、速いとか、そういった次元の話ではない。


 もともと警戒はしていたが


 アランのテレポート・・・


 これは相当やっかいなしろもんだぞ。


 何か、攻略法を見つけねえと・・・


 俺たちも同じ結果になるのは目に見えている。


 どうすれば・・・


 そんなことを考えていると


 場内にいるアランはこちらに振り返り、こちらに視線を移した。


 そして、こちらに向かって指をさした。


 そして周りからちらほら声が聞こえてきた。


 「おい、どうしたんだ? アラン会長が、こっちに向かって指を差してるぞ」


 「きゃー、きっと私に向けて指をさしているのよ!」


 「は? ふざけんじゃないわよ! あれは私に向けてさしてるの!」


 いやあれは・・・


 完全に俺に向かって指をさしている。


 まるで、次は君だ、とそう言っているかのようだった。


 挑発・・・なのか?


 いや、少し違うような気がする。


 だが、そんなことはどうでもいい。


 アランからのそんなアピールを受けて


 俺の心は熱くなった。


 そして―


 「やってやる・・・やってやるぜアラン! お前のテレポートを攻略して、絶対にお前に勝つ!!!」


 俺は立ち上がり、アランに向かって大声を上げた。


 すると周りから


 「え? 何言ってんのあの一年」


 「きっと、自分に向けられたと思ってるんだよ。 かわいそうに」


 などと、そんな声が漏れていた。


 場内のアランは、俺の声にこたえるように


 爽やかな笑顔をこちらに向け、振り返った。


 燃えてきたぜ・・・はやく・・・


 はやく勝負がしたい!!!


 「うおおおおおおおおおおおお!!!」


 俺は燃えたぎる気持ちを抑えられず、大声をあげた。

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