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碧眼の神威使い ー奪われた幼馴染を救うため俺は魔人をぶった斬るー  作者: ARU/MERIA
第2章 高位6魔人<ネグルス>編
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21話 もう一つの疑問


 俺は「ゴホンッ」と咳払いをして、口を開く。


 「その、もう一つの疑問についてだが。 クエスト勝負の時、お前はあの弁当にあらかじめ解除魔法を施していたよな? どうしてお前はあの時、俺が奴の魔法にかかるとわかったんだ?」


 俺がそう問いかけると


 メリーは「はい、それはですね」と続ける。


 「あの日私は、ユーリ様にこっそりとお弁当をお渡しする為、この透過魔法を使い、少し早い時間から、ギルド周辺でユーリ様を待ち伏せていたんです。 ですがそうしていると、ギルド周辺で何やら怪しげな行動をとっている人たちをお見かけしまして。 私はどこか嫌な予感がしたのでユーリ様が訪れるまで、その人たちを遠目で観察していました。 すると、私の予感は的中し、その人たちはユーリ様がギルドに訪れる少し前に、ギルドのドアノブに何やら怪しげな魔法を施していたんです。 それを見た私は、相手方がユーリ様を陥れるために、よからぬ魔法を施しているのだと確信し、急遽、私が作ってきたお弁当に強力な解除魔法を施したんです。 ・・・と、これが、あのお弁当に解除魔法を施した経緯です」


 「・・・そうだったのか」


 メリーもあの日、ギルドの外にいたんだな。


 全く気付かなかった。


 ・・・透過魔法を使っているので、当たり前ではあるが。


 てか、メリーの奴・・・


 ごく自然に、待ち伏せしていたことを公言していたのだが・・・


 わざとやっているのか?


 ・・・まあ、メリーがあの場にいてくれたおかげで、俺はクエスト勝負に勝つことが出来たんだし


 触れないでおくが・・・。


 まあ何はともあれ


 「これで、あの弁当に関する謎は全て解けた! 何度も言うが、ありがとなメリー」


 俺は再びメリーに感謝の言葉を述べると


 メリーは嬉しそうに「はい」と、満面の笑顔を見せた。


 そして、俺は話を本筋に戻した。


 「よし、それじゃあクラス対抗戦について話し合うか! ロミオ、まず俺が懸念していることについて話しておきたいだが―」


 と、俺は二人に話した。


 そして


 「確かに、それは大きな問題だね」


 「そうですね。 ですが、こればかりはどうしようもないことでは・・・」


 困惑した表情の二人に、俺はある対策について話した。


 そして、ロミオに問いかける。


 「―ということなんだが・・・ロミオ、できそうか?」


 ロミオは少し困惑した表情で答える。


 「うーん、できなくはないと思うんだけど・・・」


 「難しいか?」


 「そうだね・・・クラス対抗戦に間に合うかどうか・・・」


 「そうか」


 二週間という短い期間で、少し無茶な話だっただろうか?


 何か違う対策を立てるしかないか・・・


 と、半場諦めかけたその時


 「ロミオさん、魔法であれば私も全力でサポートいたします! なので、できる限りのことをやってみましょう!」


 メリーは両手でグーっと握りこぶしをつくり、そう言った。


 「メリー」


 「メリーナ・・・。 うん、そうだね! やる前からこんな弱腰じゃダメだよね! よし、やれるだけのことをやってみるよ」


 ロミオもグーっと握りこぶしをつくり、とてもいい表情でそう言った。


 「その意気です、ロミオさん」


 メリーもそんなロミオに笑顔を向ける。


 メリーのおかげでロミオの、いや全員の士気が上がった。


 よし!


 「クラス対抗戦まで、今日から毎日特訓だ!」


 ロミオとメリーもうなずき


 全員が同時に「おー!」と拳を掲げた。



 それから俺たちは


 時間が許す限り特訓し・・・


 あっという間に、二週間が過ぎた。



 ―クラス対抗戦当日―


 AM―8:30


 俺とロミオは、剣術訓練場に向かっていた。


 というのも、今日はクラス対抗戦当日であり、俺たち代表はトーナメントの対戦カードの抽選をしにやってきたのだ。


 人数が多く教室くらいの大きさじゃ、代表全員が入りきらないため


 抽選は毎年、剣術訓練場か魔法訓練場で行われるらしい。


・・・本当は、マクルドもここにいないといけないんだが


 まあ、いつものごとく来てはくれなかった。


 結局あいつとは、一緒に特訓もできなかったし、俺たちが考えた作戦すら伝えられていないんだが・・・


 大丈夫だろうか?


 と、そうこう考えているうちに、俺たちは剣術訓練場に着いた。


 俺は気持ちを引き締め、扉に手をかけた。


 ガラガラ・・・


 扉を開け、訓練場に入る。


 すると、訓練場の中にはすでに多くの生徒が集まり、賑わっていた。


 俺はその光景に、思わず声を漏らす。


 「多いな・・・」


 「そうだね。 全クラス合わせると、32クラスもあるからね」


 隣のロミオはサラッとそう答えた。


 「そ、そんなにあるのか?」


 「うん、一年と二年は11クラスずつあって、三年は10クラスだよ。 えっと、ユーリは知らなかった?」


 「あ、ああ。 これっぽっちも・・・」


 俺の勝手な想像では、10そこそこくらいだと思っていた。


 いやほんと勝手に・・・。


 というか、それだけのクラスの代表がここに集まってるってことは


 ここにはほぼ100人くらいが集まるってことか。


 へー、すごいな。


 などと、考えていると


 「ユーリ、他の一年はあそこに集まっているみたいだよ」


 「そうか」


 ロミオに言われ、俺たちは一年が集まっているほうへ歩いた。


 よく見ると、生徒より奥のほうに、教官の姿が数人見えた。


 そして、一年が集まっているゾーンの前に


 『一年』


 と書かれた看板を手に持っている教官が立っており


 隣を見てみると『二年』、『三年』と書かれた看板を持った教官が立っていた。


 なるほど、学年ごとに並んでいるのか。


 まあその方が抽選もしやすそうだしな。


 などと考えながら


 俺とロミオは空いているへ歩いていると


 「やあ、ユーリ・アレクシス君」


 と、何やら見知らぬ奴に声をかけらえた。

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