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碧眼の神威使い ー奪われた幼馴染を救うため俺は魔人をぶった斬るー  作者: ARU/MERIA
第1章 騎士・魔法師育成学校入学編
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56話 ロ、ロミオ?


 俺は馬の手綱を引き、馬を連れて家に帰った。


 この馬はアランが連れてきた馬で、どこに返せばいいのか分からない。


 それにもうこんな時間だ。


 とりあえず今晩は、俺の家の前で休ませて、明日ロミオに場所を聞いて返しに行こう。


 俺は家のポストに手綱を結び、馬を撫でた。


 「今日はお疲れ様・・・お前には助けられたよ」


 「ヒヒン」


 っと、俺の声にこたえるように馬が鼻を鳴らした。


 よしよし、と俺は馬を撫で、家の玄関を開けた。


 「ただいまー」


 ・・・


 返事がない。


 ロミオが家にいるはずだが・・・


 もう寝てしまったか?


 俺は玄関で靴を脱ぎ、リビングに上がる。


 リビングの灯りはついており、机の上には料理が置かれている。


 ロミオが作ってくれたのか?


 「二人分の料理・・・」


 そうか・・・


 ロミオも食べずに、俺を待ってくれていたのか。


 俺が遅かったせいで、ロミオは先に寝てしまったようだ。


 ごめんな、ロミオ・・・


 俺は心の中で謝罪しながら、二階にある自分の部屋に向かった。


 今日一日、いろいろなことがあった。

 

 リギルの決闘から、魔人まで・・・

 

 俺は一日を振り返りながら、自分の部屋に入る。


 そして、タンスからタオルと着替えを取り出し、一階の浴室に向かった。


 今日は土埃などでかなり汚れた。


 ロミオが作ってくれた飯はとても美味そうだが、


 まず先に風呂に入ろう。

 


 俺はこのとき、完全に頭から抜け落ちていた。


 ロミオと決めたルール・・・


 風呂の時間の割り振りのことを。



 俺はガチャッと脱衣所のドアを開けた。


 「なんだ? 灯りがついてる・・・どうして」


 そう思った次の瞬間―

 

 ガラララ・・・


 っと、浴室のドアが開いた。


 そして―


 「・・・」


 バサッ・・・


 俺は目の前の光景に驚き、手に持っていたタオルと着替えを落とした。


 「・・・ひゃうぅ・・・」


 向こうもこちらに気づき、一瞬変な声を上げ、手に持っていたタオルで身を隠す。


 俺の頭は軽いパニック状態に陥った。


 ど、どういうことだ・・・


 どど、どうして、俺の家に


 銀色の髪をした美少女・・・


 お、女がいるんだ。


 あまりに突然のことで、頭が追いつかない。


 すると


 「・・・うう・・・」


 その女性は、今にも泣きそうな表情をこちらに向けていた。


 俺はハッと我に返る。


 「わ、悪い!」


 俺は無意識のうちに、その女性を見つめていた。


 俺は慌てて振り返り、後ろを向く。


 「悪気はなかったんだ! 邪な気持ちも全く! これっぽっちも!」


 って、なんで俺は謝罪しているんだ!


 反射的に謝ってしまったが、


 よくよく考えれば、ここは俺の家だぞ。


 悪いのはあっちじゃないか。


 俺の家に不法侵入して、家の風呂に勝手に・・・


 !!!


 俺はこのとき、脳内にあることがよぎった。


 ま、待てよ・・・


 あの銀髪と碧眼の瞳


 とても、とても見覚えがある!


 そ、そんな・・・まさか・・・


 俺は脳内によぎったあることを


 意を決して、その女性に尋ねた。


 「ま、まさかお前・・・ロミオ・・・なのか?」


 俺は恐る恐る、そう問いかけると


 「・・・うん・・・」


 静かにそう返事が返ってきた。


 俺の予感は的中した。


 目の前の美少女は


 ・・・ロミオ・・・


 だがロミオは・・・


 ロミオは男のはずだ!


 男の制服を着ているし・・・それに・・・


 俺は必死にそう考えるも―


 ポワ~


 っと、先ほどの光景が思い起こされる。


 男なんかではない。


 完全に・・・女性だった。


 ロミオが・・・女? 


 わ、訳がわかんねえ・・・


 「一体、何がどうなってんだあああああああああああああああ!!!」


 夜であったが、俺は声を上げずにはいられなかった。



 ―第1章 完―

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