表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/113

プロローグその7

 近くまでは気配をたどってきたようですが、今はにおいで居場所を探っているようなので、もう隠れている意味はないでしょう。

 むしろいつまでもここにいては追いつめられてしまいます。


 わたしは思い切って岩陰から飛び出します。


 わたしを見つけた狗人は素早く剣を振り下ろしてきました。

 もしも当たれば今のわたしなんて簡単に真っ二つにできるような殺意がこもっていましたが、今のわたしは小さく、地面を這うように動けます


 当然振り下ろす剣の軌跡もその分長くなりますので、わたしは余裕をもって避けられました。

 そしてそのまま小鬼の時と同じように地面に刺さった剣の上を駆け上り、狗人の喉元へ食らいつきます。


 今のわたしにはこの戦法くらいしか取れません。

 しかしそれは十分効果的だったようです。狗人は叫び声をあげてわたしを振り払おうとしてきたので、その前に飛び降ります。


 そこからも同じことを繰り返し、なんとか狗人を倒すことができました。

 とりあえず狗人も小鬼と同じように何とか対処できそうです。


 一息つこうとしたところ、別の近づいてくる気配を感じます。

 考えられることは狗人の叫び声に仲間が駆け付けてくることです。

 その証拠にかなりの速度で近づいてきています。


 わたしは連戦もやむなしと思い、相手を待ち構えることにしました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツイッターをひっそりやっています。
https://twitter.com/l4far29ADiTBguV
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ