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プロローグその5

 小石をすべて食べ終わり、満足できたので次にどうすべきかを考えましょう。


 今のところこの洞窟の中に、先ほどのような小鬼が他にもいるのかはわかりません。

 少なくとも、今のところ近くに気配は感じませんが、それでもあの一体だけとは考えないほうが良いでしょう。


 というかなぜか意識するとかなり先のほうまで気配がないか伺うことができます。

 やはりわたしもただの白貂になったわけではないようです。


 とにかくわからないことだらけですし、誰かが教えてくれるわけでもありません。

 言葉を話せるか試してみましたが、案の定、わたしの喉からはキーキー鳴き声がするだけで話すことはできませんでした。


 しかしこのままここにじっとしている訳にもいきません。


 まず当面の方針としてはこの洞窟の中を調べ、できればここから出ることを目標としましょう。

 そして可能なら人間を探し出して、こっそり近づいてその様子を見てみたいものです。

 そうすれば、もしかしたら自分に起きたことについてなにかわかることもあるかもしれません。


 わたしがいた場所に戻れるかはわかりませんが、たとえ戻れたとしても、この体ではどうしようもありません。

 一応、元の体に戻ること、元居た場所に戻ることについても機会があれば調べようと思います。

 ただわたしが獄死したのであれば、やはり戻れることは期待しないほうがよいように思えます。


 方針を決めたので、とりあえず小鬼が来たほうへ進むことにしましょう。


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