プロローグその24
従魔の召喚魔法ですか?それはなんでしょうか。
「人間の魔法使いが、自分と相性の良い魔物を自分の従魔にするために編み出した魔法だよ。おそらく君と波長の合う魔法使いが召喚魔法を使っているんだろうね。
もしも人間に会いたいなら、その召喚に応じるのが早道だね。何しろその人間の所有物になるわけだから、ほかの人間に毛皮を剥がれる心配はなくなるだろうし。
あと、魔力供給も召喚者から受けられるから、その点でもメリットがある。
ただし注意すべきなのはその人間に逆らえなくなるのでほとんど自由がなくなるだろうこと。なにしろ召喚前にこちらから相手がどんな人間かを知るのはかなり難しいからね。相手が従魔を使いつぶすような人間だったりする可能性もあるわけだ」
わかりました。ところで召喚者を知るのがかなり難しいということですが、何かしらの方法自体はあるということでしょうか。
「あんまり現実的でない方法がいくつかね。たとえば人間の魔力というのは個性があるらしいから、召喚陣の魔力と同じ魔力を持つ人を探して、どんな人かを事前に確認するとか。
ただしどこから召喚しているかわからない相手を魔力だけで探し当てるなんて、よほど高位の魔法使いでないとまずできないよ。
ただ、君はずいぶんと魔力探知と魔力操作に長けているようだから、もしかすると召喚陣の魔力を感じ取った時に、その魔力の雰囲気から漠然とした相手の性質をつかむことくらいはできるかもしれないね。まあ確約はできないけど。
そうそう、もしも外に出た後、ほかのダンジョンに入る機会があったら念のため注意してね。ダンジョンマスターは皆、おなじグランドマザーから生み出されていて、君が外に出たことも他のダンジョンマスターに伝わるんだ。
もしかしたらダンジョン生まれの君を勧誘してくるかもしれない。それを受け入れるとまたダンジョンから出られなくなるよ。まあ断ればいい話だけどね。
それにその時に君が誰かの従魔になっていれば、そちらの関係が優先されるから問題はないだろうし。
さあ、そろそろ話も終わりかな。他になければダンジョンの外へ転移してあげるよ」
はい。おねがいします。




