表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/113

プロローグその19

 大豚人が雷を落としてきたので、いよいよ作戦開始です。


 まずは雷から逃げてからいったん立ち止まり、あえて時間をかけて火矢を放ちます。


 これは相手に、こちらも立ち止まって時間をかけないと火矢を放てず、一度放つとしばらく使えないと思わせるためで、今までも何度か行ってきました。


 大豚人が、わたしの放った火矢を斧で打ち消すのを確認したところで、わたしは4つの火矢をいつでも放てるよう妖力を練り上げ、同時に身体強化も行います。


 そしてそれを維持したまま、接近してくる大豚人の攻撃を避けつつ、一旦はこれまでと同じように接近戦による攻撃を仕掛けます。


 大豚人もここまでは今までと変わらないので、同じようにわたしの攻撃に合わせてきてくれました。

 つまりそこに油断があります。


 わたしは至近距離から大豚人の目と鼻に向けて火矢を放ちます。


 初めてまともに当たった火矢は、さすがの大豚人にとってもかすり傷とはいかなかったようで大きな叫び声をあげています。


 大きく開いたその口の中へ向けて、残り二つの火矢も放ちます。


 それも交わされることなく口の中へ命中し、大豚人の喉と肺を焼きます。


 ここで手を抜くわけにはいきません。

 さらに複数の火矢を練り上げると、続けて口内へ向けて火矢を放ち続けます。


 やっと有効打を与えられたのです。これを逃せば、次はいつになるかわかりません。


 とにかくわたしの妖力が続く限り連続して火矢を撃ち続けようと決心したところで、ついに大豚人が倒れました。


 大豚人が持つ妖力も消えているので、おそらく倒せたのでしょうが、まだ実感が湧きません。


 とりあえず倒れた大豚人にも、すでに練り上げた火矢を全て叩き込みました。


 そしてすべてを撃ち尽くしたところで、大豚人が動き出さないかしばらく様子を見ていましたが、どうやら完全に倒せたようです。


 やっと倒しきったと実感できたところで、これまで張り続けていた気が抜けたためでしょう、久しぶりにひどい疲れを感じました。


 まずはこの大豚人の中の石を取り出して食べることにします。

 出てきた石は、大豚人の強さを象徴するように今までで一番大きなものでした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツイッターをひっそりやっています。
https://twitter.com/l4far29ADiTBguV
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ