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プロローグその18

 当面の目標は3つ。


 1つ目は火矢を放つまでの速さを上げること。

 これは相手の隙を突かない限り先ほどのように斧で防がれてしまうことから、隙を見せたなら素早く撃ち込めるようにするためです。


 2つ目は動きながらでも火矢を放てるようになること。

 これは、少しでも防御される可能性を下げるために、できるだけ近づいて放ちたいからです。しかし近づけば斧の間合いに入ってしまうので、近づいた場合は斧を避けるために動き続ける必要があるので、その状態で火矢が放てないと使い物になりません。


 3つ目は連続して火矢を放てるようになること。

 これについては前の二つよりも優先度は低いですが、もしも連続して火矢を放てるようになれば、より戦術の幅を広げられますし、攻撃力も上げられるでしょう。


 この3つができるようになれば、この千日手の状態を脱することができるかもしれません。

 ただし一度見せてしまうと相手も対応できるようになるでしょうから、この3つはできるだけ決定的な場面で使用しなければなりません。


 ですからできるだけ相手に気づかれないように練習することにしましょう。




 あれからさらに時間がかかりましたが、なんとか3つともできそうな目途は立ってきました。


 1つ目については、離れた場所からでも練習できるので、比較的早く習得できました。


 2つ目については接近しながら妖力を込める練習を繰り返したのですが、実はこれが一番大変でした。

 というのも、大豚人が雷を使う時機を確認するために、大豚人の妖力探知も並行して行う必要があったからです。


 実際には妖力探知自体はずっと行っていましたが、接近時には妖力による身体強化も行いつつ、攻撃を回避しながらさらに火矢を放たないといけないことになります。


 そこで接近するたびに、火矢を放つ直前まで妖力を練り上げる、ということを繰り返しました。


 しかしいっそ事前に火矢をいつでも放てる状態にして保持しておくほうが早いことに気づいたので、やっと2つ目の課題も目途がたちました。


 そしてその余禄として、試しに複数の火矢を放てる状態に保てないか試したところ、一回で成功しました。

 これで3つ目の課題も達成できたことになります。



 もうどれだけの期間戦い続けているかもわからなくなりましたが、これでやっと大豚人を倒す目途がたったかもしれません。

 もしも倒せなければ、また一から考え直さないといけないのでできればこれで決めたいところです。


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