プロローグその13
ここまで上へ上がるごとに敵が強くなっているので、このまま進めばさらに強くなることでしょう。
しかしわたしはやはり上へ向かうことにしました。特に明確な理由はないのですが、強いてあげればそうすべき、と感じたからです。
四つ目の層も最初はそれまでの層とあまり変わり映えせず、強いてあげれば敵が3体同時に出てくることが時々ある程度でした。
そしてその場合1体は飛び道具を持っているため、まずその個体を倒し、それからほかの2体を倒すようにしています。
あらかじめ謎の力をある程度使いこなせるよう訓練しておいて助かりました。おかげで特に問題もなく先に進めます。
この層は5日ほどで回りつくしました。
さらに最初に自分がいた場所から五つ目の層へ上ることにします。もうどんどんいきます。
この層では、牙兎が出てこなくなった代わりに、豚の頭をした者―豚人と呼ぶことにする―が出てきます。
この豚人は小鬼や狗人よりも一回り大きく、ついでに斧を手に持っています。
体力もあるようで、小鬼や狗人よりも倒すのに時間がかかりましたが、豚人は一体で出てきたので、なんとか倒すことができました。
ただこの階の小鬼や狗人はたいてい2、3体で出てくる上に、小鬼なら火の玉、狗人はつむじ風のような攻撃をしてくる者が混じるようになり、こちらも今までのように簡単に倒すことはできなくなりました。
とにかくこちらは体が小さく、一撃でも攻撃を食らえば致命傷になりかねません。
そこで自分は気配を消しつつ相手の気配を探り、1体目は不意打ちで倒し、それから2体目以降を倒す方法に、さらに磨きをかけることにしました。
体が小さいことが幸いしたのか、岩陰に隠れて気配を消せば、気付かずに通り過ぎていくため、背後からの不意打ちにより比較的安全に倒せるようになりました。
ただしその分、時間がかかり、この層を回りきるのに7日ほど掛かってしまいましたが。
そしてさらに上の層へ上り、同じように調べていたのですが、ここでこれまでとは違う場所を見つけました。




