十二話 2日目は
キリがよかったので少し短めです
「...痛い」
2日目の朝は、筋肉痛による激痛で始まった。普段運動してないからね、仕方ないね。ソファーはふかふかで寝心地よかったよ。家の内装とか見るとお金持ってそうなんだが家具こだわる人なのだろうか。
...ん?何かいい香りがするな。なんだろう。デジャブを感じる気が...。
「おはようリヒト。早くソイビーンズスープとパン食べてギルドに行くわよ」
「お、おう」
味噌汁とパンって合わないよね。う、合わねぇ。もらえるだけありがたいけどなんでレイナはそんなに美味しそうに食べてるの?可愛いなおい。
朝食を終え、俺はずっと疑問だったことを聞いてみることにした。
「どうしてレイナはこんなに俺のことを助けてくれるんだ?」
疑問に思うのは当たり前だと思う。自分が赤の他人が困っててもここまでしないと思う。自分に得がないからだ。損しかしないのにどうしてここまでしてくれるのかが気になった。
「ああ、やっぱり気になっちゃう?」
「そりゃあね。普通ここまでしてくれる人いないから」
恥ずかしそうにレイナが言った。何か理由があるらしい。
「実は、パーティーメンバーを探していてあなたに話しかけられた瞬間ピンときちゃったのよ」
状況がいまいち理解できなかった俺は聞いた。
「え、つまり...?」
レイナが真剣な目でこちらを見て言った。
「ねぇリヒト、私のパーティーメンバーにならない?」