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新たな光
新年だからね
明確な約束事なんてなく
ただただ目の前の事をこなしていく
そんな日々もすでに過去になっている
君に触れた指がまだ
温もりも曲線も覚えていて
衝動を抑えられない自分がいて
想像できない未来が気になって
目の前の暗闇に怯えていても
先人たちから与えられたこの日常
決めつける人はいない
誰にも決められない
高く手の届かないところから
見つめているんだ新しい光
とても自分じゃないと泣いていた
ただただ強い自分が欲しかった本能
疲れが曖昧になって混沌になって行く
君を抱いたこの体がもう
その存在すらを忘れていくことが
本当に残された宿命なのか
想像を超える喜びに
打ちひしがれるままじゃ手は伸ばせない
遠くへもっと遠くへと行きたくなるだろう
決めるの自分に変わる
誰に聞く事も許されない
本心を知るのは本人だから
見つめているんだ新しい光が
いのちを全部かけられても
いのちを全部使い果たしても
まだ分からない
近くにいるのが誰か
一番必要なのは誰か
見つめ続けるんだ新しい光を
新しい光はきっと変わる
手にした時に変わる
それを見られるのは誰なのだろうか?




