365日
何をしなくても風景は変わる
楽しみが溢れた一日が終わっても
悲しみで涙した煌めく星の夜も
差しこむ朝陽に包まれて消えゆく
流れる気持ちは風と共に
揺らめく想いは陽炎のように
押さえられ撥ねつけても
きっと大丈夫だと笑い合えるだろう
じっと体を丸めて怯えていても
手を差し伸ばす君が瞳に映る
選ぶべき道を示してくれる
瞬きしていたら気付かないままで
ずっと側に居た
ずっと笑っていた
ずっと手を握っていてくれた
時が巡る
人も巡る
風景が変わる
その中を僕らは歩いて行く
何処までもいつまでも
容赦のない声の氾濫に溺れ
嬉しいと手を取り合った日々も
悲しみの渦に引き込まれそうな心
空舞う小鳥が歌う声がかき消していく
何をしようとしているのか分からなくても
行先が無い列車に飛び乗ろうとも
暗い小道でうずくまろうとも
違う誰かが手を差し伸べる
じっと堪えた涙を流して
行きかう人が僕を避けて行こうとも
微笑むあなたがいるように
目を瞑れば消えていく幻想
ずっと側に居る
ずっと笑顔を向けてくれる
手を離すことなく握ってる
その中を僕らは進んでいく
365日ずっと
何処までもいつまでも
悲鳴を上げた心を優しさが包んでくれる
言葉を紡ぐ
何度挫けようとも
何度避けられようとも
温もりのなる手を差し伸べる
その中に僕がいる
その中に君もいる
時が過ぎ
日々が巡っても
この世界に君はいる




