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独り言 ~詩かエッセイか何なのか~  作者: 藤谷 K介(武 頼庵)
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ねぇ

吐き出したため息

濁った色の空が見えた

押さえつけられた自由の翼

理不尽な大人の言い訳

休まる場所を探して

さまよう心は止まり木を失って


偽りの自由の中で飛ぼうと

視界の中では鮮明にならない


闘うという意思

剣を取る自覚も傷つく覚悟も

瞳に宿る力は本物なのか?

立ち向かうその先踏み出すのなら

ひるまず前に進んでいくだけ


今いる世界に囚われて下を向いた

自分の立ち位置を見失う

あざ笑う強いまでのチカラ

小さな箱の中だけが落ち着いた

握る拳から血がにじむ


自由だと思っていた場所

本当は取り残された孤独


ねぇどうして届かないの?

ねぇどうして見てみないふりなの?

無いものねだりに問いかける

特別じゃなくていいのに

独りは嫌だと泣き叫ぶ


倒れた自分に向けられる視線

降り出した雨に打ち付けられ

強い欲望を持った目が見すえて

らしくない? そうじゃない?

どれもが自分なのに決めつける


吐き出した言葉は誰にも聞こえない

押さえつけられた自由の翼

理解できない大人の行動

静かな場所を探して

見つめる瞳は光を失う


偽りの自由の中では飛べないと

気付いたけどもう心には届かない


締め出した他人ひとの温かさ

寂しいと想う気持ちを抑え込む


未来に羽ばたくはずだった

世界は明るいと思っていた

皆が味方だと思っていた


ねぇどうして叶わないの?

ねぇどうして? ねぇどうして?


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