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瞳
真っすぐに自分の眼を見てくれた人
いたたまれなくなって目をそらす
生まれた時から側に居て
大切にさせてきた事
いまなら感じられる
今
目の前にいる小さな女性は
また眼を真っすぐに向けてくる
どうして俺なの?
いつまで俺なの?
同じ場所にいて同じ大きさの中なら
何気なしで選ぶのは俺なのかな?
見守られてきたその瞳
目の前の君の瞳に映るものは誰なんだろう?
今日がどんな日でもどんな天気でも
明日が辛くても大変な日でも
俺を見ていてくれてるその瞳を
離したくないと思うんだ
手が届くならいつまでも側に居て欲しい
愛なのか恋なのか分からないけど
離したくない、離れたくない。
わがままかもしれないけどそれには本気
今
目の前にいる小さな女性は
また眼を真っすぐに向けてくる
君の瞳は誰かに似ている
遠い昔に忘れたはずの人
今目の前にいる小さな女性抱きしめる
君と共に生きていきたい
自分にも見つけられた大切な人
そう……あの時の瞳……
君は似ている。




