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言葉の海原
言葉とは不思議なものですね
形は無いけどそれによって傷ついたり
励まされたりもする
自分の周りには見えなくても
良くも悪くも大勢の方がいると改めて思った
モノに対する考えも人に対する感情も
それぞれの心の内にあってそれは常時見えていない
その中で自分たちは
言葉のあふれる世界で泳いでいる感じかな…
調子が良ければすいすい進む
姿勢が変われば圧力で泳ぎにくくなる
溺れてしまうことだってあるだろう
そんな世界だなんて感じるのは自分だけだろうか
時間と共に深くなる想いと
時間と共に忘れる言葉と
コースロープにないその世界ではいろいろな言葉が
高い波にも低い波にも重なってだって向かってくるかもしれない
あがくだけあがくのか…
そのまま身体を…心を預けてしまうのか…
答えなんて無いのかもしれない
答えを求めてすらいないのかもしれない
言葉の海原にいる僕らは
どこにたどり着こうと…行こうとしてるのか…
分からないまま漂う
言葉の波に身を任せて…




