ねこ
最終行だけ表現を変えました
道端で見かけたお腹の大きなねこ
それは冬の終わりを告げるような強い風の日だった
初めての遭遇は突然だった
目の前を横切っていくそのコはしっかりと車を見極め横断した
「すごい」
その時、私はそのコに興味を持った
スッとした顔立ちにふんわりした白い毛並みに碧い瞳
それからしばらくは壁の上や、屋根の上、停まっている車の上などで見かけた
気付くと私はそのコを[あおちゃん]と呼んでいた。
街の樹木に若葉が目立ち始めた頃
そのコを見かけることが少なくなった
心配していたが野良ならどうしようもない
トボトボとよく見かけていた道に差し掛かる
彼女が座って待っていた(ようなきがした)
ふいっとそのまま歩いて去っていく
私には「ついておいで」って言われてる気がした
道路をまたいで家をの間を縫うように進む
小さな神社の境内の下に彼女は座って待っててくれた
のぞくとそこには小さな命が動き回ていて
あおちゃんは満足そうに
「どう? 元気よ」
私に言ってるようだった
うふふ
心の奥から嬉しい
なんだかすごく心が温かくなった
にゃんを考えてたら浮かんできた話っす(^^)




