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独り言 ~詩かエッセイか何なのか~  作者: 藤谷 K介(武 頼庵)
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鐘の音

慣れて来た今の自分に

本当の気持ち持て余して

何も持たないままに

家を飛び出していた


聞こえてくる声は

どれもが雑音に聞こえて

心の中の鐘が

うるさいほどに鳴り響いてた


迷子になったように心細く

泣いていたように胸が痛い

ここから先はどうしようかな?

答えの無いままポケットに手を入れる


成れないところで変わらない自分

子供のままに大人になった心

置いて来た物は過去ではなく

今手にしたいものだったのか?


暗く重いモヤがまとわりつく毎日

もがいても足掻いても

からめとられる様に進めない

夢だった今に時を経て立っている


目に視えない大切なもの

しまったままな素直な気持ち

逃げ出すことのできない環境に

打ち捨てられたのは自分の方で


聞こえている鐘の()

遠くに離れていってしまったら

その時はもう自分ではない誰かで

知らない場所へ少しずつ

向かっているのかもしれない


止める事もできずに

留まることも知らずに

静かになってしまったのは

自分で閉じ込めたから


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