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独り言 ~詩かエッセイか何なのか~  作者: 藤谷 K介(武 頼庵)
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紅い河

同じ時期(とき)に生れ落ちて

優しさも苦しさも分かち合った

昨日までの友達さえも

今日もまた味方とかは限らないけど


痛みとは知らないうちに

誰もが貯めこんでしまうモノ

そこに有るのは強さじゃなくて

本当の自分の弱さかもしれない


自分だけが特別なんかじゃなく

全ての物が背負っているから

複雑な感情で迷いながらも進む

過去を振り返る事は間違ってない


幾年もの時を超え

生死さえも越えて来たから

選ばれた者なんかじゃない

大地に流れる紅い河


生まれた場所 暮らした環境

そんなものでしかはかれないはずはない

価値の無いものなんて居ないのだから

勘違いしてはいけないと


悩みを打ち明ける事

怖れずに立ち向かう事

今日その隣にいる友達も

明日もまた会えるとは限らないけど


比べたり求めたりする

他人(ひと)とは違う事を探してる

そこに有るのは満足感ではなくて

本当の自分の弱さかもしれない


自分達だけ選ばれたのじゃなく

生きるもの全てが背負っているから

除くことに意味を見出せず

先の見えない暗さに怯える


瞳の色に意味はない 

今を生きる地球(ほし)に名札は無い

誰もが平等(おなじ)なのだから

同じ時を生きているのだから


大地を照らす太陽も

全てを潤す母なる海も

僕らに流れる紅い河を

何も言わずに見守っている


優しさだけじゃ生きられない

憎しみもまた繰り返される

分かり合えるはずの言葉でさえも

ある時から攻撃手段に変わる


想いとは知らないうちに

誰もが貯めこんでしまうモノ

そこに有るのは全てが嘘で

魔法が解けているかもしれない


幾年も照らし続ける太陽と

潤し優しさで包む母なる海よ

僕らに流れる紅い河を

どうか変わらず見守っていて欲しい


誰もが内に流れる紅い河

そこには違いなんて無いのだと

静かに流れる事で語っている

確かにそこには流れている

お読み頂いた皆様に感謝を!!



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