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独り言 ~詩かエッセイか何なのか~  作者: 藤谷 K介(武 頼庵)
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独りの夜

たぶん誰にも分らなかった

気づけば周りに誰もいなくて

落ち込んでしまった日もあるけど

楽しかった日々が包み込んでくれた


あの日に観ていた景色

あの時感じだ想いのすべて

受け止めてくれた人はもういなくて

情けない夢ばかり見て独り眠った


もう顔も思い出したくないけど

ケンカしていたことがとても懐かしいい

今日という時間にもう側に居ないけど

ずっとこの心には住み着くんだね


何もしてくれないからと怒ったあの時

呆れて見つめる顔が忘れられなくて

鏡の中に写る自分の姿にも

叱られてしまうような感じがするんだよ


確かめることはできないけど

こんな僕のこと好きでいてくれたのかな?

手にするケータイには番号があるけど

かけることが出来ないから忘れようとしたんだ


こんな自分だから離れてく

側に居ることも苦しくなる

落ち着いて話す事はあっても

返事は軽いものばかり


あの日にかかったのは魔法で

あの時感じた想いは幻

そういう思いにとらわれる自分がもっと嫌になる

そして今日も静かに独り過ごしてく


時には泣いたりして 時には嫉妬して

先の事について真剣に話をした

時が過ぎるのが早く感じ

何時までも側に居たかった


何も出来たかった日々は

困った顔して見つめていたね

そんなつもりはなかったけど

僕がそうさせてしまった表情(かお)


たぶん皆も知っているんだ

独りになるのが怖い事

凹んでしまうこともあるけど

巻き戻る事の無い時間だからね


あの日に観ていた景色

あの時感じだ想いのすべて

嘘でも夢でも幻でもないから

明日が来ることを怖がりながら独り眠った




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