表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
独り言 ~詩かエッセイか何なのか~  作者: 藤谷 K介(武 頼庵)
119/144

life is mine

気づいたらもう人と時代の流れの中で

消えてしまいそうな体 萎えそうな気持

抱えたままで歩き出していて

目の前に見えているもの全てが敵で


どうしようもない心の行き場

潜り抜けられない茨の道の上

背中を押してくれるものは無くても

まだ道は続くと右足を踏み出した


大空は蒼く手の届かないままの高さで

先を歩く人々の前にも平等に広がって

一番近くにいた友の声も姿も

自分のいる位置よりもちょっとだけ前に居て


扉を開くことにちょっと気後れするのは

どうにもならない新しいものを受け入れられない

顔を上げることでさえ戸惑うのに

周りの景色が僕だけを追い越していく


辛いのか悲しいのかさえ麻痺をしていた

記憶の中の僕はいつの日の僕なのか

決して戻れない 消して忘れたい

護ってきたものだけが本物なのだろう


どういうつもりと聞かれて立ち止まって

自分の意見が無い事に今になって焦る

ガラスのビー玉が転がっていくけど

たどり着く先にも追いつけやしない


何時までどこまでも目印の無い旅の途中

知らなきゃいけない事を飛ばしてきた代償

殻に閉じこもったままの心の奥

内側から破り出て来ることを願っている


今か今かと願っている


出来すぎたここまでのlife

知らずに手にしていた鋭いknife

傷つけながらも進んできた

背が伸びて周りを追い越した


一つ大人になったと思った進級

新たな出会いを迎える新旧

貢献していると自負していた日常

どれもが自己中でどれもがまだ途中


魔法をかけて欲しいと思っていた幼い日

ひどく寂しいと思った卒業の日

社会の広さを知った都会に出て来た日

痛みの伴わない日は無かったのに


いつの日にかもう思い出せないでいる

想像の付かない未来に震えて

迷わないと決めたのに途端に

つまずいて何かに悩んでしまう


心にはずっと熱い気持ちがあるはずなのに

それが今ではなりを潜めている

分っているこれが弱いところ

知っているこれは今だけじゃない


どこかへ行ってしまった

悲しい日に流した涙

楽しい空間でみんなで見せたあの笑顔

誤魔化してばかりの現実で


何を想う どうして彷徨う

暗闇に灯る一粒の星

新たなことに恐怖する毎日に

重苦しい雲の隙間から一筋の光


掴もうとして 手を伸ばす

すがるように駆け寄る

何時かこの胸に道標の灯が灯るまで

結局は自分が決めるモノ


進むも戻るも答えを出すのは

今の自分が決める事

失くさないように抱え込むこと

愛され続ける為にも願い続けよう



お読み頂いた皆様に感謝を!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ