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独り言 ~詩かエッセイか何なのか~  作者: 藤谷 K介(武 頼庵)
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約束

何気なく交わした小さな頃の約束

今も胸を締め付けている


空に太陽が沈み始めたオレンジの光並んで見つめた堤防


少し前までグランドに響いた自分達の声

周りに響く小さなギターの音


何も考えずにいたあの頃に

君はもう先を見ていた

同じ時間を共に過ごした

長くても短いと思える一日がずっと続くと思っていた


ケンカもしたね小さな事で何度も

合わさる気持ちと繋がる絆

間違いなく僕等は一つになってた


何気なしに眺めた夕焼け

座った冷たい芝生 青い匂いが記憶に残るあの場所で


交わした約束は果たされぬまま



何度も笑いあった君の気持ちを知らないまま


少しは大人になったと思い込んでた学校の教室に

一人佇んで夕焼けを見つめる君が

無償に遠くに感じた


合わせた旋律 歌う歌詞に込めた気持ち

口ずさんだメロディーに隠れる本心

見ているはずだった君が

見知らぬ君へと変わり始めていた


何気なく過ごした小さな頃の思い出

今は頭に鮮明に映りだす


桜色に染まる町並みが過ぎ去り

夏の匂いを体に熱で感じて


長い影を伸ばしながら並んで歩いたあの場所で


約束の日に必ず思い出す


泣いて泣いて泣き疲れても

熱のこもった胸に募る痛み


約束の日に帰ろう

あの町 あの場所

そして君の隣へ


朝陽が高まり熱を帯びた道を独り歩く


渇いたクラクションが響く喧噪を抜け

周りに惑わされず俯いたまま先を求める


何も考えずにいたあの頃に

僕はまだ自分しか見えなかった

同じ時間を共に過ごした

側に居てこの時が永遠にずっと続くと思っていた


笑いあった時を忘れはしない

重なる気持ちと繋がる絆

間違いなく僕等は一つになってた


何気なしに眺めた夕焼け

誰もいない校舎 二人だけの教室 記憶に残るあの場所で


約束の日に帰ろう

あの町 あの場所

そして君の隣へ


何も言葉は交わせなくても

僕は僕の心に従って


約束の日にま会おう

夕焼けに染まる あの場所で

そして君の隣へ



もうひとつ

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