電脳都市計画
「ポーン?すまないポーン。ウチには意味がイマイチ分からないポーン」
コンビニエンスストアポンポンさんが首をひねってハテナマークを頭から沢山だした。
「なるほど……」
リリスッリス社さんは分かったみたいだけど、他の人はチンプンカンプンみたいだね。
「すまないガオ。説明してほしいガオ」
ミツダマ社の虎猫人の女性が考えたすえに諦めて説明をお願いすると、助け舟とばかりに他の人達もうなずいた。
「分かりました。前回、ミツダマ社さんのコラボイベントでゲーム内に新しく追加した街、ダンジョンシティーにミツダマ社さんのお店を期間限定で公開しましたよね?」
「はいガオ。お店の外観がミサイル型で、内装が工場みたいで面白いと好評だったガオ」
あー、あのお店のグラフィックはエヒメちゃんが頑張って描いてくれたんだよね。
「あの店舗を期間限定ではなく、ずっと公開したらいいのではないかと思うのです」
「「「!!!?」」」
「ちょ!ちょっとっ!それですとエルフ製菓がいつまでたってもコラボできないじゃないですかっ!」
「そうですポーン!困るポーン!」
「落ち着いてください。コラボは1社としかできないなんて事は言っておりませんよ?」
「「「!!?」」」
「やはり、そう来ましたか……」
皆が驚く中リリスッリス社さんだけは予想が当たっていたらしい。
「そう、本物の街にお店を建てる様に、皆さんの会社のお店を次々と建てればいいのです!それなら一社ずつなんて制限はない。皆さんはずっと宣伝できて関連アイテムで利益もでる。天照ソフトさんは数多くの企業と同時にコラボして無料で宣伝し放題で、しかも関連ゲームアイテムの売り上げの一部が利益になりWINWIN。いや、もうこれはWINWINどころでは無く大勝利です!このプランを実行していただけるのであれば、プレイヤー数は何十倍に増え、利益は数十億はくだらないと、こちら資料3にグラフが書いてあります!是非!是非ご決断を!」
営業マンさんのこれまでにない凄い勢いのプレゼンにその場にいた全員が息を飲んだ。