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ボッタクリ艦船シリーズ

「ではリーペニャンショップに入るミャ!レッツゴーミャ!」


ハナちゃんが声をあげると、4人でミサイルを立てた形の建物に入っていった。


「リーペニャン装備を買って下さった方はもう見たと思いますが、ここがリーペニャンショップですわよ」


広い鉄板の床に金網の壁が囲んでいる機械工場の様な店内に、様々なアイテムが展示されていて、駆逐艦(くちくかん)や空母や潜水艦などが展示されていた。


そこにぞろぞろとプレイヤー達が入ってきてギュウギュウ詰めになっていた。


「今回の目玉アイテムは何と言っても艦船ポコリン!」


「これら‎艦船は、装備すると新しく増えた乗り物という欄に装備されますわよ。乗り物は探索中にスキルを使用するとあらわれて乗る事ができますわよ」


プリマが話し終わると、サラ、ミッピ、ハナがそれぞれ艦船の前に立った。


「駆逐艦は、今強すぎて勝てないって話題になっている20階ボスのミサイルや魚雷を無効化できて、しかもこちらから魚雷で攻撃できるよ」


「空母は仲間を3人まで載せる事ができて、魔物の攻撃から仲間を守りながら移動できるポコリン」


「潜水艦は、潜水(ダイブ)すると水中に隠れる事ができて魚雷も発射(ファイヤー)できるミャ!」


「「おおぉ!!」」

「ダンジョンなのに海戦ができるのか!」

「ついに20階ボスに勝てる光が見えてきた!」


艦船の説明に観客達が騒ぎ出す。


「ちなみにお値段は、それぞれ5万Pですわよ!」


「「「………………!?」」」


プリマが値段を言ったら観客がリアルの時のサラみたいに黙り込んだ。


「た、高くないか?」

「ゲーム内アイテムに5万って……」


「ボクは最初の頃にRPGミサイルに5万使ったミャ?5万で強くなれるなら安いミャ?」


「「「………………」」」

「いやいや、確かにRPGは反則的に強いけど今は量産されて安いしな……」

「ハナちゃんは実況という仕事でやってるし俺らと違うでしょ?」

「うーん、買ってあげたいけど所持金がー!」

「海ステージのボスは20階だけって噂だし無駄なんじゃないか?」


ハナちゃんがフォローを入れるが、観客の反応は渋いままだ。


そこにサラがスタッと前にでた。


「と、思うでしょ?でもこの値段には秘密があるの。何とリーペニャンダンジョンで手に入る素材を集めて合成すると、駆逐艦、空母は空を飛んで、潜水艦は地中に潜行できるようになるよ!」


「「「!!!?」」」


サラの説明に皆が衝撃を受けたように固まった。


ヤマト大国の艦船、普段は海に浮かんでいるのだが、実は空を飛ぶ事もできる。


「と、いう事は全ての階で敵のミサイル無視でこちらからはミサイル撃ち放題って事なのか?」

「空母なら死にやすい魔法使いとかを守りながら動き回れるのか」

「地中潜行して魚雷撃ってるとかどんなチートだよ!?無敵じゃねぇか!」


観客達がざわざわと話しはじめた。


「我が1番に買うぞ!」


そこに、ムレーハと言う名前のプレイヤーが叫んだ。


このプレイヤーは、元大魔帝ハーレムが操作しているのだが、日頃からサラちゃんが欲しがったアイテムを探索で集めまくってショップに流していたので、ポイントがありえないほど溜まっていたのだ。

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