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元大魔帝ハーレムの子守日記1

「またネクストの実況をお楽しみに〜シーユーミャー!」


「ではではポコリン」


「バイバイですわよ」


「…………」


四天王っ娘☆クラン結成記念ライブが終わって4人でカメラに向かって手を振っている。いつみても可愛い子達だ。


我は元大魔帝ハーレム、四天王の子供達の子守り役だ。今日も影から子供達を応援してるぞ。


ある程度手を振るとハナがパソコンにササッと近寄ってカメラを停止させた。さすが機械に強いハナちゃん、手際が良いな。


「ふぅ、今日も疲れたミャ」


「視聴者数23000人ですか、なかなか順調に増えてますわね。これで先日配信開始した曲【チートスキルは使えないのよ?】のダウンロード数が増えたら狙い通りですわよ」


ふふっ、人間どもを洗脳して世界征服を狙っているのだな。さすが我が育てた子供達だ!


……………(ニクキュウたくさん)…………(あつまるとイイな)


「MYダンジョン用にデカウサちゃんをワッチの培養工場で量産したら効率良くなるポコリン?」


………………(じゃあたのめるかな)


「了解ポコリン!」


「スキル【ダッシュダッシュ】魔石のレベル上げは兵隊さん達の魔石工場に頼んでおきますですわよ?」


…………(よろしく)


ふむ、喋っている会話に対してサラちゃんはゲーム内メッセージで返事すると言う器用な事をして今後の方針を決めているのか。これは一見無駄な行動に見えるが、スパイなどからの盗聴を回避して情報のろうえいを防ぐ為にやっているに違いない!偉いぞサラちゃん!


ぎゅう〜〜。


「あっ…………」


「サラちゃん?」


サラちゃんはお腹が鳴って、つい声が出てしまったようだ。可愛いな。


「お腹減ったポコリンね」


「そろそろお昼ごはんですわね」


ふふっ、ここで我の出番だ!


「子供達よ!ご飯を持って来たぞ!」


実況ライブをみながら、自分の分身に昼ごはんを作らせていたのだ。さらにもう1体の分身が家の掃除と洗濯をしている。これで子供達とゆっくりご飯を食べれる!我の計画は完璧だ!


「わ〜い。ワッチの好きなタヌキうどんポコリン!」


「貴様ら、熱いから気をつけるんだぞ」


絨毯に置かれた座卓にうどんの入った丼を5つ並べていく。


「1つは、おかわり用ミャ?」


「いただきますですわよ」


「いただきますポコリン」


…………(いただきます)


じゃあ、我も一緒に頂くかな!


我はプリマちゃんの横に座ろうとした、その時だった。


「ハーレムおじちゃん、何でまだ居るんですの?ご飯を置いたのですから出てってよろしいですわよ?」


え?


「おじちゃん、ここはハナちゃんの部屋ポコリン!おじちゃんは入っちゃダメ!」


そっそんなー!?せっかく一緒に食べれる様に家事頑張って片付けたのに!


「ハナちゃん?ハナちゃんは、おじちゃんが居ても大丈夫だよね?」


ハナちゃんはきっと我の気持ちを分かってくれるハズだ。


「う〜ん、皆が嫌がってるから、おじちゃんは居ない方がいいミャ?」


ガーンッ!!


サラちゃん、信じてたのに……。


我はトボトボと部屋を出て台所にいき、昼ごはんは余ったうどんのスープを飲んで我慢した。

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