サラちゃん色々作ってみる
ちょっと疲れたので烏龍茶を沸かしてハナちゃんとティータイムにした。
そして1時間ほどして溜まったポイントで上6マス拡張した。6×6になってだいぶ広くなったよ。
でも何だか来るプレイヤーが減ってきている。おそらくLv2のダンジョンが増えて来たのだろう。
しかし、ベテランゲームプレイヤーのサラはそんな事もあろうと予測して、さっき売った毒粘液を買い戻して毒アメーバ(小)を培養しておいたのだ。
完成したばかりの毒アメーバ(小)をサラダンジョンに配置して公開した。
カカシちゃんの判定でLv4と表示された。
うーん、さすがにLv3じゃないのか、でもLv3ダンジョンはすぐに誰かが作りそうだしこれでいいよね?
OKを押して公開すると、予想通り大量のプレイヤー達が入って来た。
配置した毒アメーバ(小)に使った毒粘液は、5階ボスを倒すか、倒したプレイヤーが売った物をショップで買う事でしか手に入らない。たぶん5階ボスを倒したのは私達だけ、サラがショップに売った毒粘液は、ハナちゃんの売った分も含めて全て買い占めたから、当分は誰もLv4ダンジョンを作れないはず。
そうして、サラダンジョンを眺めていると、プレイヤーが凄い速度で増えていく。そりゃ、4階に行ったほとんどのプレイヤーがここに来るのだから凄い事になるに決まっている。
10分ほどで、ページが2000とかとんでもない数になった1万人のプレイヤーがサラのダンジョンに来ている。
あまりの人数にドキドキが止まらない。
ポイントもヤバイ速度で増えて、既に3万P溜まってる。ショップのアイテム買い放題だね。
ハナちゃんに自慢したいけど、ハナちゃんは昼寝していてゲームをしてないから、無口なサラは話しかけられないなぁ。早く起きてくれないかなぁ。
ハナちゃん、まつ毛長いなぁ、顔立ちも凄く整っているからお姫様みたい。はぁ……可愛い……。
ピコピコと可愛く動く猫耳をついモニュモニュと触ってしまう。フニフニのフワフワで気持ちいい……。
いつまでもハナちゃんの耳を触っていちゃダメだと自分に言い聞かせて手を離し、ゲーム画面に目を戻した。
大量に増えたゲームポイントを使って色々試してみる事にした。
ポイントって本当はダンジョンポイントっていう名前らしい。
それはともかく、神気結晶というアイテムをショップで買った。
神気結晶は、宝石を合成して武器を強化できる魔石を作る事ができるみたいだ。
ダンジョンに神気結晶を設置してみよう、うーん、やっぱり4マス必要みたい。狭い空間を圧迫して困るなぁ。培養ポットをしまえば少し空くけど、新しい魔物も培養しながらやりたいし……あっ、もしかしたら。
サラは、囲った壁の外を4マス解放してみた。
やっぱりそうだ。
予想通り神気結晶を設置できた。
合成用アイテムは壁で囲まなくても使えるみたいだ。壁で囲むと外周のマスが全部壁に使われて狭くなってしまう。さすがに、プレイヤー達が歩けるスペースは壁で囲まないと公開できないみたいだけど、これでマスを節約しながらアイテムを設置していけるね。
さっそく神気結晶をタッチしてみると、製造可能アイテムリストが表示される。
魔石
・防御力+1
水晶×5
・攻撃力+1
赤瑪瑙×1
・スキル(解毒)
紫水晶×1
魔石は武器合成に変わって登場したシステムだけあって攻撃力や防御力をあげる事ができる物が多いみたい。他にもスキルを付ける魔石もあるし、階を進めて採掘して行けばまだまだ色々な能力の魔石を作れそうね。
宝石類は、サラとハナちゃんが売った水晶と紫水晶はもちろん、他のプレイヤーが売った赤瑪瑙も買い占めておいた。そうしたら何かショップの値段が少し高くなったけど、あれがきっとショップの相場システムってやつなのね。