表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/108

実況!ダンジョンを作ろう!2

「ハイーグッドイブニングミャン!本日2度目、ハナちゃんのゲーム実況ライブのタイムだミャー!」


・ハナちゃん愛してる!

・投稿の動画も見たよ!ハナちゃんの大砲?強すぎw

・ハナサン、観テマスカラ頑張ッテ下サイ。

・あれはRPGって言って大砲じゃなくて、ロケット推進で榴弾を打ち出す兵器。携帯式対戦車擲弾発射筒、略してRPG。戦車も吹っ飛ばせる凶悪な兵器だぜ!


ハナちゃんの実況画面にコメントが表示されてゆく。さっきゲームプレイしたのを録画して投稿したので本日3度目の実況に視聴者もテンションが高い。


ミャー!カカシちゃんも観てくれてるし頑張るミャ!!


「皆さんコメントサンキューベリーマッチミャー!今から5階のボスを、ベストフレンドのサラちゃんと倒したいと思いますミャー!」


「…………」


サラちゃんが横に座ったので、カメラで撮っているハナちゃんの横に映った。


・無言wwwさすがサラちゃんw素晴らしいw

・ゲームマスターサラちゃんがいれば100人力だな!

・去年、格闘ゲームの地区大会でサラちゃんと戦って超ボコボコにされた事が俺の自慢だぜ!


サラちゃんは無口で地味だけど、その名声はゲーム界全体にとどろいていて知らぬ者は居ない。


「レッツゴーミャー!」


「…………」


階段で5階に降りるとベトベトした緑色の粘液にまみれた大部屋にでた。進んで行くと画面の端に、壁に貼り付いた巨大な毒アメーバがいた。


「突撃ミャー!」


『ストップ!」


「ミャ?」


ハナちゃんが飛びかかろうとした所をサラちゃんがメッセージを送って止めた。


『RPGは遠距離から攻撃できるんだから敵に近づいちゃダメ!ハナちゃんの低い防御力で近づいたらすぐ負けちゃうよ。サラの立ってる場所から打ってみて』


・サラちゃんが喋った!?

・サラちゃんはゲーム内のメッセージだと喋れるんですよ。

・ハナちゃんが横に居るんだからメッセージじゃなくて普通に話した方が早いのにね。

・ギャップ萌えだな!

・しかし、ハナちゃんの可愛さには負けるけどね。

・サラちゃんの奥深い素晴らしさが分からないとはまだまだだな。

・何を!ふざけるな!

・ハイハイ、どっちも可愛いんだからケンカしない。


そんな感じにファン同士が争ってる間に、壁に貼りついて動けない毒アメーバに榴弾を打ち続け、HP0になった毒アメーバが弾けて大量の毒アメーバ(小)になった。


『そこからサラの近くを打って!』


ハナちゃんの前に立っていたサラちゃんが毒アメーバ(小)に向かって行った。


「ミャ!?サラちゃん危ないミャ!」


サラちゃんは毒アメーバ(小)に突っ込む手前で方向転換して横に曲がる。毒アメーバ(小)はつられて追いかけはじめた。サラちゃんは毒アメーバ(小)に追い付かれないように大きな円を書く様に回り出すと、毒アメーバ(小)達もそれに合わせて動き出す。


「発射!ファイヤー!ミャー!」


ハナちゃんが榴弾を打つと、サラちゃんを追いかける毒アメーバ(小)達が吹っ飛び砕け散った。



・素晴らしい身のこなし!!

・何で敵に攻撃されないだ?

・理論上、敵は追いつけないから攻撃をまったく受けずに済む。

・回り続ける限り無敵状態かよ!

・いや、この狭さであの数相手だとよほど上手く動かないと、先回りされたり壁に追い詰められたり、ハナちゃんの方に行ったりしてしまう。サラちゃんの操作が上手すぎるだけ。


・ヤバイ、俺、サラちゃん派になりそう。

・裏切り者めー!!


ほどなくして、全ての毒アメーバ(小)を倒した。もちろん光る壁も全て採掘した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ