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お金が無い

数日後、クレジットカードの支払いを済ました僕は、安心しきって仕様書の仕上げ作業をしていた。


そこに月読命さんがやってきて話しかけてきた。


「ヤマヒコさん、来月のサーバー代30万円どうしましょう?」


「え!?」


忘れてた。完全に忘れてた!そうだった、ゲームを動かしてる限りサーバー代は毎月必要だったんだ。


「あと、私のお給料……、ご飯は食べさせて貰っているからいいのですが、スマホの通信料を払えないと困ります」


そうだよね、ご飯だけでは生活できないよね。


うーん、どうしよう。米俵はもう貰えないだろうし、むしろ米俵は借金としてお祖父ちゃんから借りただけでいつか返さないといけないから、米俵25個、買ったらいったいいくらになるか想像しただけでゾッとする。


……仕方ない!


「来月のサーバー代は滞納しよう!月読命さんのスマホ代は僕の部屋のゲームとか売って何とか用意します!」


サーバー代は僕が来る前に3カ月滞納してたから多分何とかなるはず。


「分かりました。では早くリニューアルして収入をえられる様にしましょう」


「そうだね!頑張ろう!」


「……そういえば、恐らくですがリニューアルしても宣伝しないと誰も来ないと思うのですが、どうしますか?」


あー!!広告費がいるのか!!


そりゃ宣伝しないと誰にも気づかれないよね。……どうしよう。


「広告費いくら位いるの?」


「……安くて10万、できたら100万、本気で人を集めるなら3000万〜1億」


「高!100万とか無理だよ!10万ですらどうやって用意したらいいのか分からないよ、うーん困った」


ヤバい、ゲーム作っておいて発表する前に潰れるパターンだこれ。


僕は、兄貴のスマホをじっと見つめた。クレジットカードで払えば1カ月後まで支払いを遅らせる事はできるけど、リニューアルで収入があったとしてもそれが振り込まれるのが1カ月後……あっ!


「月読命さん、大変言いにくいのですが、僕がガチャガチャで払ったお金、そろそろ会社に入りますよね?」


「あ……、すっかり忘れていました。はい、私にくれるって話ですよね?それならスマホ代払えますね」


「いや、そうじゃなくて、ごめん!そのお金貸してください!広告費にあてたいんです!」


「あ……、なるほど。良いですよ。元々ヤマヒコさんのお金ですし」


「ありがとう!リニューアル絶対成功させよう!」


「はい!」


これで何とかお金問題は解決した?はずだよな?海幸彦兄貴が復活したら使った275万返さないといけないかもしれない、色々借りたお金を合計したら何百万あるんだよって話だけど、きっと何とかなるさ。頑張ろう!


数日後……、


「ヤマヒコさん広告費に100万払っておきましたよ」


「えーっ!?」


広告費は10万にするって話じゃなかったの!?


借金がどんどん増えていくヤマヒコだった。

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