表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/108

日が経つのは早い

エヒメちゃんが倒したイズモビル

のロボットの事をお祖父ちゃんに聞いたけど、このビルはエヒメちゃんのお母さんであるA女王が建てた物だからよく分からないそうだ。


A女王は邪神のせいで天の岩戸ダンジョンに閉じ込められているので話を聞く事ができない。


普通のビルだと思っていたのに、ロボット兵が守っているなんて、一体どんな秘密があるのだろうか?


秘密は気になるけどエヒメちゃん最近無茶しすぎで心配だから早く帰ってきてくれると嬉しいな。


そんなこんなでさらに1週間経過した。


エヒメちゃんは、スマホの瞬間移動で帰って来てはまた登って行き900階まで行っているそうだ。


そういえば、いまだに太陽が隠れていて暗いままだ。ニュースを見ると、魔物が活性化して街を襲いはじめているらしく、日食が原因ではと噂されているらしい。


リニューアルの準備は順調に進んでいて、相場システムは完成して後はアイテム合成の仕様書を書けば僕の仕事は終わる。ただ、この合成がかなり書く事が多くてあと2週間位はかかりそうだ。合成システムの中に新しい武器のシステムも入っているし、アイテムの説明文や効果もリニューアルに合わせて全部直さないといけないからね。


月読命さんは、コツコツとプログラムを組んで行ってくれていて、ダンジョンを作るシステムに関してはほぼ完成させてくれている。ポチポチと押してダンジョンを作っていけるのはなかなか楽しかった。ここから発掘システムと合成システムと相場システムを作って行って、ちゃんと動いてくれたらいいんだけどね。複雑過ぎてちょっと不安だ。


《赤レンガを10個集めると赤い壁を作れる。黒レンガを10個集めると黒い壁を作れる。雪を10個集めると雪壁を作れる。》


昼間、僕はパソコンで合成のパターンを書いていた。


ブブーッブブーッ


すると、スマホが振動して着信を知らせた。


またエヒメちゃんかな?と思って画面を見ると見た事のない番号からの電話だった。


「もしもし、海幸彦(うみさちひこ)様のお電話でよろしいでしょうか?」


あっ、そういえばこのスマホ兄貴のだった。兄貴の知り合いかな?ためにしちょっと話をきいてみよう。


「はい、そうですが」


「海幸彦様がご利用なさっているクレジットカードのお支払い期日が先週だったのですが、残高が足りず引き落としが出来なかったので、お支払い頂きたいのですが、何時頃お支払い頂けるでしょうか?」


「え!?」


まさか、兄貴のスマホに登録されてるクレジットカード、全然お金入ってなかったのか!?


「何時頃お支払い頂けるでしょうか?」


「ちょっ、ちょっと確認します!」


僕は大慌てでスマホ口座のアプリを立ち上げて残高をみた。


残高275万金(ゴールド)


あーっ、25万足らない!300万まるまる足らないとかじゃないからまだ何とかなりそうだけど危なかった!


「お待たせしました。3日後にお金入れますのでよろしくお願いします」


「了解しました。もしその日に間に合わない事がありますと、延滞金が発生したりしますのでご注意ください」


僕は電話切り、大急ぎで走った。


こんな時に頼れるのは1人しかいない!


「お祖父ちゃん!25万金貸してください!」


「山幸彦ちゃん、急にどうしたのじゃ!?悪いがうちに現金は無いぞ?」


あーっ、しまった!そうだった。


お祖父ちゃんが治めているはじめての村だが、まだお金が流通してなくて物々交換しかできないんだった。


「何か緊急事態のようじゃな。現金は無いが、今流行りの穀物の米ならあるぞ。好きなだけ持っていくがいいのじゃ!」


倉庫には米俵がギッシリと詰まっていた。


3日後までに払わないと利息が発生してやばい事になる!仕方ない、今はは手段を選んでいる場合じゃない!


僕は米俵を1つ担いで走り出した。


目指すは首相官邸だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ