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仕様書

企画書を見せ合った後、これでリニューアルのデータの制作を月読命さんにお願いしたらこんな事を言われた。


「企画書だけでは何も作れないですよ?仕様書という、画面の細かい説明や操作した時の動きやアイテムの説明や効果を細かく書いた書類が必要です。仕様書でゲームの全てが分からないとプログラムしようがありませんので、読むだけで頭の中でゲームができるくらいまでの物を作ってくださいね」


「まっマジですか……」


月読命さんが全部作ってくれるものだと思ってたよ。まぁ確かにボンヤリとイメージした企画書の文じゃゲームは作れないよね。


「それさえできれば私が作りますのでよろしくお願いします」


「頑張ります……」


そして地味に長い戦いがはじまった。



アイテム欄から壁ブロックを押して選ぶ

地面を押すと、押した場所に壁ブロックが設置される。そこに他のアイテムが設置されていた場合は、他アイテムが回収される。


うーん、こんな感じで全部の操作を書いていけばいいのかな?地味な作業だな。


設置されているアイテムを長押しするとアイテムの場所を移動する事ができる。

回収ボタンを押してから設置されているアイテムを押すと回収される。


ふぅ、疲れたなぁ。

大した事はしてないけど、久しぶりにパソコンに単純作業に疲れた。


3時間ほど経過して外を見ると日が沈みかけていた。


「今日はこの位にしておこうか」


僕の言葉に月読命さんが顔をあげた。


「そうですね。ホワイトな会社ならこの位で退勤ですか。私、ブラックなのも好きですけどね」


そうなんだね。天照(アマテラス)ソフトってブラックそうだしね。給料払わないとか。月読命さんが楽しいならそれでいいのかな?


「フワアワァ〜」


エヒメちゃんはずっと寝てたよ。ホワイトを超えて働いてないよ。エヒメちゃんにやってもらう事とかないし仕方ないね。



「宴会じゃー!」


お祖父ちゃんが酒の入った杯を片手に叫んだ。


夕食はまた豪華な料理を大量に用意してくれて宴会となった。さすがに今回はお風呂じゃなくてリビングだけどね。


リビングと言っても奥行きが何十メートルとある大会議室みたいなやたら広い部屋なんだけどね。このイズモビル、ビルというだけあって前世のオフィスビルみたいな造りしているんだよね。


僕達の住んでいた首都もだけど、ファンタジー要素ゼロだから色々残念すぎる。僕の親達が人々の暮らしを楽にするためにファンタジー要素をぶち壊したらしいので文句は言えない。


このはじめての村は田舎だからなのかイズモビルを除けば現代建築は無いから、一見ファンタジーっぽそうな感じもするんだけど、民家が縦穴式住居とかだからファンタジーと言うより原始時代な感じしかしなくてとても残念だよ。


そんな事を考えながら、大好物の人参をボリボリ食べていると、スマホにメッセージが届いた。


《今月のクレジットカードの請求金額は300万金(ゴールド)です。今月28日に指定口座より引き落とされますので、貯金額が足りない場合はそれまでに口座に請求額分補充しておいて下さい》


うわぁ、かなり使ったとは思ったけど値段見るとビビるなぁ。兄の金だし大丈夫だろうけどね。

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