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皆神様

そうか、月読命さんは、僕の親戚のおばあちゃんだったのか……あれ?


「えー!?月読命さんって一体何歳なんですか!?」


「え?もう覚えてませんが1万年は行ってますよ?」


「もうヤマビコ君!レディーに歳を聞いちゃだめなんだからね!」


エヒメちゃんが的外れな注意をしてきた。いやっ、こっちに近づいてくるなよ。と言うか、月読命さん、おばあちゃんと言うよりケタが違った。そうだよ、アマテラスさんと言う女神の妹なんだから……って、


「みんな僕の親戚!?お祖父ちゃんも神なの!?」


「あれ?言っておらんかったか?」


お祖父ちゃんはいまさら何をという雰囲気で話してきた。あれ?おかしいと思っている僕がおかしいのか?


「神と言っても黄泉(よみ)では神気を使う事位しかできんじゃよ。山幸彦ちゃんの世代からは一応人間と言う扱いになっているから責任とかないから安心するのじゃ」


話し終わるとお祖父ちゃんが、かけ湯をして風呂に入ってきた。


孫と10歳の女の子と1万歳以上の姉だから気にならないのだろうね。


「姉上、話が途中でしたな、いつ黄泉に来られたのですか?黄泉には神避けの結界が貼ってあったハズなのじゃ。母上を泉から追い出した今も、母上の分身の邪神が結界を維持しているハズ」


「昔々、スーちゃんが母上に許可を貰って黄泉に入った時、こそっと一緒に入ったのです」


「えっ!?ではワシは姉上の存在に何千年も気付かず暮らしていたわけですか!?」


「私、静かにひっそりと暮らすの得意ですから」


月読命さん、弟であるお祖父ちゃんの村の近くに何千年も隠れ続けて1度も見つからないって凄いな。ゲームでのコレクションの量も恐ろしいけど、とんでもない精神力なんだろうな。僕なんか想像しただけで耐えられない。


「あれ?月読命さん、それなら何で今ごろ姿をあらわしたのですか?」


何千年も隠れていたのに、彼女は目の前にいる。それには何か深いわけがあるハズ。


「それはゲームが大好きだからです」


「えっ!?」


僕はビックリして固まった。


「あははっ、ツクヨミさんらしい〜」


「それは素晴らしいのじゃ!!」


そうか、彼女にとってゲームは何千年の年月より大事なんだね。これはリニューアル頑張らないとなあ。


月読命さんの期待を感じてプレッシャーがジワジワと湧いて来た。


「姉上もついに情熱を傾ける物にであえたのですな。今日はお祝いなのじゃ!お〜い!メシと酒を持って来るのじゃ〜!」


「承知しました!」


お祖父ちゃんが大声で声を掛けると外から女性の声で返事が来た。


しばらくすると水に浮くお盆に乗った料理や飲み物が次々と運ばれ、湯船が宴会場となった。

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