表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/108

犬小屋

「んっ!?」


瞬間移動(テレポート)すると真っ暗で凄く狭い空間にでた。


手で触った感じ何か木箱の中の様な感じで身動きが取れない。


「ヤマヒコ君、ちょっとどいてくれませんか?」


下から声がしたので見たら、巫女服を来た女性の上に乗っかっていた。


「すっすみません!」


ゴンッ!


焦って天上に頭をぶつけてしまった。


「痛たた……」


僕はヨロヨロとフラつきながらもなんとか外にでる事ができた。


「家が狭くてすみません」


「えっ?」


話す女性の方を見てビックリした。


天照(アマテラス)ソフトって犬小屋なの?」


目の前には1.5mほどの木でできた小さな三角屋根の個屋があって、その中に彼女が座っていた。建物と呼ぶには小さすぎるし、物置きとかより小さく、犬小屋と呼ぶにふさわしい大きさだ。


「犬小屋とは失礼な、これでもれっきとした御堂(おどう)ですよ。私の家です」


御堂って地蔵が入ってる小さい小屋の事か。と言うか住んでるの!?


昔、外国人が日本の家を見て兎小屋だと言ったらしいが、そんななまやさしいレベルじゃない。


「すみません取り乱しました。瞬間移動するなら外でするべきでしたね。改めまして、自己紹介します。天照ソフト、プログラマーの月読命(ツクヨミ)です。よろしくお願いします」


月読命は、小さな御堂の中から正座で礼儀正しくお辞儀をした。長い黒髪がサラリと落ちて美しい。


山幸彦(ヤマサチヒコ)です。よろしく」


僕もつられてお辞儀した。


「本当はゆっくり話したい所ですが、緊急事態なので単刀直入に話します」


僕は月読命をみて何を言うのか気になって身構える。


「お金をください!」


「はぁ?」


予想外の言葉に僕は思考が停止した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ