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第1回世界一決定戦2

『おーと!ハナ選手いきなり時空魚雷連発!まるで札束で敵を殴り倒す様です!』


『あの1発1発が私達の給料になるんですね』


ヤマヒコが熱い実況を、ツクヨミが淡々と腹黒い発言をした。


「いけいけー!そのまま倒すんだ!」

「サラ様ー!避けてー!」


いきなりの猛攻撃に会場が歓声に湧き上がった!


次元潜水艦は、潜水艦を合成して造った乗り物で、海中地中マグマの中などどこででも潜行できるが、合成に必要なアイテムは、ミツダマ社のコラボダンジョンであるリーペニャンダンジョンで稀に手に入るレアアイテムが大量に必要で、ショップで買い揃えるには十数万Pものポイントが必要だ。造るにはリーペニャンダンジョンに何百時間もこもるか、十万金(ゴールド)以上の課金が必要となってくる。


しかも時空魚雷1発合成するのにもレアアイテムが必要で、今現在形でハナはガンガンお金を消費している様な状態だ。


「…………」


『サラ選手!駆逐飛空艦に乗って重課金絨毯(じゅうたん)爆撃をさらっとかわした!』


駆逐飛空艦も、リーペニャンダンジョンのレアアイテムとの合成で造る乗り物だが、サラはこれまで一度も課金した事がない。サラの緻密に計算されたMYダンジョンの人気が凄まじくて毎日何万ものプレイヤーが訪れポイントを落としていくために大量のポイントが使い放題なのだ。しかも常に最前線のダンジョンで素材を集めて新アイテムを合成して売りまくっている。


サラは重課金のハナにも負けないポイントを持っているため、ポイントだけに頼り切りのハナは非常に不利な状況だ。


『駆逐飛空艦には【ミサイル&魚雷防御】があるから魚雷はきかないですね。逆に時空潜水艦は駆逐飛空艦からの時空魚雷を無効化できないのでハナ選手ピンチです』


「…………」


『おっと?サラ選手、時空魚雷を射たずに駆逐飛空艦から降りた!』


《クッキーバーニングLV1効果範囲+99》


サラが魔法を発動して画面全体が真っ赤な炎に包まれ、ハナに1ダメージ与えた。


閃光発音筒(スタングレネード)


カッ!!


「ミャーッ!!」


魔法の演出効果で、こんがり焼けたクッキーになって姿をあらわした時空潜水艦に強烈な光と音を浴びせ、ハナを気絶状態にした。


『おぉ!魔法から気絶攻撃への見事なコンボですね!エルフ製菓のコラボ魔法【クッキーバーニング】は、範囲内の敵をこんがり焼いてクッキーにしてしまいます!クッキーの姿になる効果を利用して潜水を解除して、【閃光発音筒(スタングレネード)】での気絶攻撃!しかも装備に付けた魔石で魔法効果範囲+99になっていてクッキーバーニングを避けるのは不可能!』


『いわゆるハメ技っていう物ですね。これを永遠と繰り返されたら相手は何もできないですね』


「…………」


サラは気絶しているハナをツルハシで叩きまくってジワジワとHPを削り、気絶がとける直前にまた閃光発音筒(スタングレネード)を使ってまたツルハシで叩きまくった。

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