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姉さんはブラコン

あれから二週間がたった。

この世界よ暦は知らない。姉さんも人間の暦は知らないらしい。

ドラゴンは長い年月を生きる。ゆえに1日というような短い単位は気にしないそうだ。

ゆえに、俺的感覚で二週間だ。

でわ、この二週間を軽くふり返ろう。


と言っても最初は毎日鬼ごっこだ。

一週間たったあたりから姉さんが火をはきだした。

死ぬかと思った。

姉さん曰く俺の成長が止まった気がしたらしい。刺激になればと思い地獄の鬼ごっこ中にブレスをはいたんだとか。そんな事言われても困る。人間がそんなに早く成長するわけがないと言ってみたが、修行中俺は必死で気がつかなかっただけで姉さんからするとかなりの勢いで身体の動きが良くなり持久力も上がっていると感じたそうだ。


それから3日間ブレスありの鬼ごっこが続いた。

4日目母さんが帰ってきた。嬉しかった。どっかの女神よりよっぽど母さんが女神に見えた。

なぜなら、鬼ごっこ中に帰ってきた母さんはブレスをはく姉さんを見て一瞬で近づいたかと思うと一瞬で姉さんを沈めた。俺はこれをニ瞬と呼んだ。母さん曰く一瞬で近づいて殴るまでできるのだが、殴る前に一回止めることで相手に自分を視認させ恐怖を与えるんだとか。恐ろしい人だ、どう生きればそんな戦い方に行き着くのか。しかし、もっと恐ろしいのは母さんが拳の一撃でドラゴンである姉さんを気絶までさせた事だ。母さんのレベルがしれない。 というよりも恐ろしくってレベルなんて聞けない。


まぁそんな事はさておき、どうやら3日前にはすでに身体強化はlv5になっていたらしい。3日間の訓練は、あまり意味がないと言われて軽いショックを受けた。姉さんは魔眼を持っているが真理眼ではないのでレベルを見る事が出来なかったのだ。これ以上の強化は俺本人のレベルを上げるしかないそうだ。

えっ?自分でステータス見れるだろう?俺はステータスのない世界から来たんだぜ!忘れてたに決まってるだろ?

そして俺自身のレベルは1だ。

あんなに訓練したのに俺自身のレベルが上がってないのかと嘆いていたら母さんが、5年に一回くらいは今までの経験を総合して勝手に上がるが手早くあげたいなら生き物を殺すしかないと言われた。

早速、魔物退治に行こうと思ったら母さんに首根っこをつかまれた。母さんは、ぱっと見キャシャだ。そんな母さんだから腕はもちろん細い。そんな細い腕一本で俺は持ち上げられてしまった。ステータス恐るべし。俺が驚愕していると母さんは一本の刀をバックから取り出した。まて、あんなに小さなバックにそこそこ長い刀が入るのだろうか?きっとこれが俗に言う異世界使用なのだろう。それより刀だ。俺は小学生から中1まで某アニメの抜刀斎に憧れていた。みなさんおわかりだろうか?俺のステータスには刀術と抜刀術がある。

ふふふ、目指すぜ飛天○剣流!!

冗談はさておき(抜刀斎に憧れていたのはマジだが)これで魔物を狩るんだな。わかったぜ母さん俺行ってくるよ。という前に


「刀術が5になるまで素振りだよ」


なんて事だ。その時、俺のレベル1でいる期間は確実に遠くへ行ったのだった。




--------------------




そしてこの5日間俺は素振りをしてきた。

地獄の鬼ごっこも朝だけという限定で続いている。

なんでもこの世界のレベルというシステムはレベルが上がるまでにやってきた事でステータスの上がり方が大きく変わるらしい。だから俺は未だに鬼ごっこをやらされている。鬼ごっこをやっていればレベルアップ時に俊敏と筋力関係が大きく上がるらしい。鬼ごっこが続くと言われた時思わず「えー」と言ってしまった。それを聞いた姉さんが涙目になって私の事は嫌いか?と言ってきた。焦った。なぜその考えに至るのだ。なんだかんだ言って俺は姉さんを本当の姉さんのように思っている。だからだろうかいつも凛とした姉さんのあんな顔を見ていたら罪悪感でいっぱいになってしまい結局続けることになった。

別に姉さんの後ろに控えていた母さんの目が怖かったわけでわない。断じて否だ。


刀についてだが俺は全くの素人なのに振り方がなんとなくわかった。すでに術を持っているのでわかるのだと姉さんは言っていた。普通はその術を手に入れるところから始めるから振り方を習ったりするそうだ。俺はラッキーだ。なんだかんだで俺の刀術と抜刀術はのレベルは2に上がった。5日間で2とか化け物だと言われた。なにをいうか貴女達の方が化け物だろう度言いかけたがやめた。言ったらきっと鬼ごっこ中にブレスをあてに来る。


「まぁ2に上がったんなら明日からあたしが相手をしようかね」


「母さんはもちろん素手でやるんだよね?」


「なに言ってんだい!あたしの武器は斧だよ」


母さんがニヤリとしながら自分の武器を持ってきた。俺の背筋が凍る。素手でドラゴンを殴れる人が武器を使うのは反則だ。しかも母さんが持ってきた武器は斧じゃない。ハルバードだ。確かに斧っちゃ斧だ、しかし物には限度がある。俺はアレを斧だなんて認めないからな。


「まあまあ母上、リュウもまだレベルは1で武器スキルも2だ。いきなり武器はきついのでわないだろうか?」


姉さんグッジョブ‼︎

思わぬとこに天使はいた。


「そうかい?久しぶりにこの斧が使えると思ったんだけどね?かと言って元の姿でやるわけにもいかないしね〜」


「母上、マリー姉さんはどうでしょうか?姉さんは傭兵団で新人の教育などを行っているそうですよ。リュウのレベルが上がって武器スキルのレベルが最大になったら母上直々に訓練してはいかがだろうか?」


「ん〜あの娘かい?確かにあの子ならいいかもね〜久しぶりに会いたいしリリーつれてきてくれるかい?ドラゴンならあの娘のとこまで2日あれば着くだろう」


「わかりました。では、リュウよ。すぐに連れてくるからいい子にしているのだぞ」


そう言って姉さんは颯爽ど家を出ていった。


「あの娘は、あれだね〜ブラコンだね〜」


ブーッ

母さんの爆弾発言に飲んでい水を吹いた。


「リュウは末の弟だ。うちの家族は上の3匹と1人以外みんな女だからね〜可愛くてしょうがないのさ」


「いやいやそこまでじゃないでしょ」


「母さんだからね、あたしは、だからわかるのさ。それにドラゴンっていうのは結構怠惰な生き物でね〜自分の縄張りでゆっくりする事を本能的に好むんだ。そんなドラゴンが大した運動量じゃないといえ毎日リュウと走り回ってる。覚えてるかい?あんたが鬼ごっこを続けると言った時のあの娘の笑顔あの娘のあんな姿そうそう見ないね」


確かに涙目で迫られた姉さんに鬼ごっこを続けると言った時いつも凛としている姉さんがはしゃいでいた。

俺は、ちょっと恥ずかしくなってきたので話題を変える事にした。


「そうなのか。それよりマリー姉さんはどんな人なんだ?傭兵って言ってたから人間だと思けど?いやこの際だから聞きたい事全部聞きたいんだけどいいかな?」


「ん〜そうだね。時間もあるしいいよ。あたしが教えられる事は全部教えてあげるさ」


そして俺の質問タイムが始まった。

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