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やっと行きます。異世界

「ふぅ〜」


やっとひと段落ついた。スキルの数が多すぎてだいぶ時間がかかってしまった。俺をニヤニヤしながら見ていた女神はいつからかひとり遊びに走っていた。

どこからか出現した砂をいじり立派な城を造っていた。

見たこともない城だ。おそらくこの世界の城なのであろう城は砂でできているが高さは3メートルくらいある。普通にスゲー


「なぁ、ステータスについて教えてくれよ」


「・・・・・・・」


返事がない。女神は城に夢中だ。

俺は手を振りかぶった。


「おい」


「アベシ!!」


俺は女神にチョップをかました。

なぜその反応を知っている女神!!

お前はどこぞの雑魚キャラか!


「おい、ステータスについて教えろ」


「なんなんですかいきなり〜お城が崩れるとこでしたよ〜」


「人の質問を無視するからだ」


「そっ、それはすいませんでした」


謝ったのなら許してやろうじゃないか。俺は心が広いのだ。

えっ?女神にその態度はなんだって?

今までのやり取りでこいつには、親近感がわいているのだ今更態度を改めると逆に変だ。

こいつ自身、俺の態度に文句も何も言ってこないのだから特に問題もないだろう。

おそらく久しぶりの話し相手であろう俺のことを多めに見てくれているのだろう。



龍の予想はだいたい当たっている。龍は、知らないことだが女神は、1000年1人でここでの壁の修理という仕事をしていた。そのため自分が無理やり連れてきたという後ろめたさも若干あるが、久しぶりの来訪者に嬉しくて龍の口調など気にしていないのだ。



「こほん、ステータスの説明をしたいと思います。ステータスとは、種族ごとの能力値を数値化したものです。なんでそんなものがあるのかというと私には、わかりません。私が生まれる前から存在しましたから。自分のステータスを見たい時は頭の中でステータスと念じれば出ます。この時、他の人には見えませんので安心してくださいね。他の人に見せたい時は、見せたい人を頭の中で指定して開示と念じれば見せることができます。ちなみに、ステータスを見る魔道具がいくつか存在するので、気おつけてください。」


「なるほどな、しかし種族ごとってどうゆうことだ?」


「いいとこに気がつきましたね。ステータスは同じ種族で争う時は参考になるのですが、違う種族だと話が変わります。例えば100レベルで他のステータスが全く同じの人間とドラゴンがいたとします。この1人と1匹が戦ったときどっちが勝つとおもいますか?」


「同じだったら経験がものをいうんじゃないか?」


「そうですね。その考えもあります。しかしどちらも同じ条件と考えたとき、十中八九ドラゴンが勝ちます。ドラゴンの100と人間の100はまったく違うのです。ドラゴンと人間でしたら同じ数値で1.5倍〜2倍の差があると思ってください。ただこの同種族というのはとても曖昧でして、人種(エルフ、ドワーフ、獣人など)は成長率が違うだけで数値は変わりません。下位種の魔物と魔族もたいして変わりません。まぁぶっちゃけた話が上位種の魔物と魔族、龍種、精霊種、幻獣種のステータスはあてになりませということです。ですので真理眼も龍さんの修行が終わって強くなったらということにさせていただきました。ステータスだけで相手を侮って龍さんが死ぬなんて私耐えられませんから。以上、女神ディーナのマジメなステータス講座でした〜」


「おお、なんとなくわかったよ。俺のこと心配してくれるんだな。ありがとよ。」


「そんな〜素直にありがとうって言われると照れますね〜」


「おい、俺を何だと思ってるんだ」


「まぁひと段落ついたところで龍さん自分のステータスを見てみてください」


無視か⁉︎女神めやりおる。

俺は、頭の中でステータスと念じてみれば身の前にベージュ色?のウィンドウが現れる。なかなか未来チックだ。

俺のステータスはこうだ。


名前:赤城 龍 Lv1

年齢:18

種族:人


称号:


ジョブ:高校生

ユニークジョブ:勇者


HP:3500/3500

MP:4000/4000

力:1000

魔:1200

防:900

速:1200

精:1050


スキル

経験値取得lv5 スキルレベル成長促進lv5 魔法の才能lv5 野生の感lv5 マップlv5 アイテムボックスlv5

刀術lv1 抜刀術lv1 身体強化lv1 状態異常無効lv1 光魔法lv1


ユニークスキル

勇者


ふむ、よくわからん。高校生とはジョブなのだろうか?まぁジョブに書いてあるからジョブなのだろう。ユニークジョブはなんとなくわかる。珍しいからだからだろう。そもそもこのステータス数値すごいのだろうか?すごくないのだろうか?

悩んでもしょうがないから聞くか!


「なぁ、俺のステータスってどんな感じなの?後さ勇者のスキルの効果教えて」


俺は女神にステータスが見えるように念じた。


「ふむふむ、すごいですね〜さすがは勇者、レベル1にしてそこそこ強いと言われるくらいのステータスですよ!村人Aなら瞬殺ですよ〜それと勇者のスキルですが、これは光魔法が使えるようになるのとHPとMPに+2000でその他のステータスが2倍になりますね。ちなみにこの2倍は今の2倍じゃなくてレベルを上げて元の数値が上がると上がった数値の2倍になりますね〜つまり成長率が2倍」


「レベル1でなかなか強いっていうのはかなり強いだろ。強すぎだろ。すごいな俺!」


俺的に衝撃の史実に驚いていると、ふと気になることがあった


「なぁ勇者ってことは魔王とかいんの?いるとしたら倒すの俺?」


「今は、魔王はいませんね〜帝国の奴らは私の龍さんを戦争の道具にしようとしたらしいですね」


「今はか、しかし帝国っていうのは危なそうだな」


「今の帝国の皇帝はちょっと危険なのであまり近づかない方がいいですね。あっ、あと魔王が復活とかしたら倒しても倒さなくてもいいですよ〜」


「まじか、魔王は放置してもいいのか」


「そもそも魔王が悪とは限りませんからね〜魔族の方々にも優しい方はいますし」


「なるほどな、自分の目で見極めろということか」


「はい、あなたにお任せします」


「・・・・・・・・・」


あらかた話が終わり沈黙が場を支配する。

女神はなぜかもぞもぞしている。トイレだろうか?

俺がそろそろ行くと言おうとしたとき突然女神が話し出した。


「あっ、あの龍さん」


「なんだ?」


「最後に、わ、私と・・・友達になってください。私ずっと1人だったから寂しくて龍さんといて楽しかったんです。だから私と友達になってください」


「い、いいよ。むしろお前みたいな可愛いやつは彼女にしたいくらいだ」


やばい、いきなりすぎて言わなくていいことまで言ってしまった。いきなりあんなこと言ったらいくらなんでも引かれるだろうと思い女神を見ると


「私が、私が龍さんの彼女〜」


頬に手をあて顔を真っ赤にしながらくねくねしている。

え・・・・


「ふふふ〜龍さんがそこまで言うなら仕方ないですね〜」


やばい、今更冗談とかうっかり言っちゃったとか言えない。


「あの〜そろそろ行こうと思うんですけど・・・」


「なんで敬語なんですか?まぁいいでしょ〜彼氏のお願いですからね。えい!」


俺を黄色い光が包み込む、眩しくて目を開けていられない。こちらから送ってくれと言ったがいきなり送るとは、目を開けるとそこは森の中だった。

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