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俺、異世界行くってよ

「りゅーう」


「龍」


「りゅうちゃん!」


母さん、父さん、時雨が俺を呼ぶ声が聞こえる。

目を開けるとそこには、俺の名前を呼んだ3人が立っていた。

あっこれは夢か、時雨はまだしも死んだはずの母さんと父さんがいるはずがない。だんだんと俺が寝る前もとい意識を失う前の状況を思い出す。思い出した出来事が夢だったらとも思ったが、今の状況が明らかに夢だと断言出来る以上寝る前は現実だろう。


「腹をくくらなくちゃな。みんな、最後に会えてよかったよ。そろそろ行かなくちゃな」


夢でもいいもう会えないと思った両親や時雨に会えた。もう十分だ。最後に3人の笑顔が見れた。そう思った時


「行っておいで」


「体に気おつけてね」


「りゅうちゃん!」


父さん、母さん、時雨の順番で俺に声をかけてくれた。

目頭が熱くなる。気がつくと俺はうつむいて泣いていた。

そろそろ起きよう。ここにいると決心が鈍ってしまう。

だけど最後に一言


「俺、異世界行くってよ」






--------------------





目を開けると俺はベットの上にいた。

真っ白な世界にぽつんとベットがある。隣にはずっと側にいてくれたのかベットの横の椅子に座った女神が俺の手を握りながらうたた寝をしている。起こしてはいけないと思いそっと手を離すがどうやらダメだったらしい。


「ん、ふぅぁ〜、おはようございます。龍さん」


「ん、ああ、おはよう。起こして悪かったな。ちなみにどれくらい寝てた?」


「いえいえ、大丈夫ですよ。そうですね〜私自身寝てたから時間はわかりませんね。てへ」


こいつ、反応に困る回答をしやがる。こうゆう時はスルーだ。

なめるなよ、時雨のどうでもいいいたずらのおかげでスルースキルは、かなり高い。


「そうか。でさ、俺決めたわ。地球に帰らないでそっちの世界で生きるよ」


「本当ですか!?気持ちの整理はつきましたか?」


「ああ、お前なんだろあの夢見せてくれたの?」


「なっなんのことですか?ふーふー」


急に女神が慌てて口笛を吹き出した。なんてわかりやすいやつなんだ。だがそんな気がしていたんだよ。夢なのに思考がクリアだったし、言いたいことがきちんと言えたし、あんな都合よくあの3人の夢を見るはずがない。そこを考えるとおそらく女神が何かしたのだろうことは予測出来る。


「ありがとうな」


「なんのことだかさっぱりです〜」


せっかく礼を行ってやったのにこいつまだしらを切るのか。

その割に顔はだらしなく緩んでいる。


「まぁいいさ。それよりもそっちの世界のことを教えてくれよ」


「はい、わかりました」


そこから女神の異世界説明が始まった。

俺が今から行く世界の名前は、アルカディアと言うらしい。なんかカッコいい。

ついでに剣と魔法のファンタジー世界だそうだ。少しワクワクする。種族も人間以外にいろいろいるらしい。そして、スキルやステータスなるものが存在するらしい。

なんだかんだ言って俺も男だ。魔法とか剣とかモンスターとか弱冠の憧れがある。

しかし、今から行くアルカディアは現実だ。現実ということはコンテニューなんてない。俺は、小学校以外殴り合いなんて一切したことがないのだ。そんな俺がファンタジー世界で生きていけるだろうか?そんな疑問を女神に投げかけてみた


「そこは大丈夫です。アルカディアに行けば勇者補正がかかりますし、私が龍さんにいくつかスキルも差し上げます。それに頼りになる人?にしばらく面倒を見てもらえるようにお願いしときますから安心してくださいね♡」


「そっ、そうか。ありがとな」


語尾の最後にウインクを飛ばしてきた女神を見て一瞬どもってしまった。


「それでは、スキルを選んでください。え〜と出血大サービスで10個差し上げます。さらに先天性スキルはレベルマックスです。あっスキルには、産まれながらに持つ先天性のスキルと努力すれば取れる後天性のスキルがあるので、なるべく先天性のを選んだほうがいいかとおもいますよ〜それではこのリストの中から選んでくださ〜いね♡」


そう言いながら女神が俺に半透明なウィンドウを見せてくれた。

おぉーいっぱいある。

まずは、先天性のスキルを見るか。

先天性のスキルは200とちょっとあるらしいのだが全部見るのに相当時間がかかった。その間女神は、ニヤニヤしながら俺を見つめるだけ。ちょっと居心地が悪い。

そんな視線に耐えながらも俺は以下のスキルをとった。


・経験値取得lv5

(経験値の取得量が10倍にアップ)


・スキルレベル成長促進lv5

(スキルレベルの成長どが上がる)


・魔法の才能lv5

(魔法の適正が増える)


・野生の感lv5

(危険に対しいち早く気づけるようになる)


・マップlv5

(半径5キロメートルの地形をウィンドウに表示出来る。)


・アイテムボックスlv5

(アイテムを違う次元に収納できる。生き物は不可)


この6つだ。スキルにはレベルがありlv5が最大らしい。

しかし先天性のスキルは産まれながらに持つ代わりに産まれながらのレベル以上は上がらないらしい。さらに先天性のスキルは2個持っていればいい方だとかで中には持ってない人もざらとのことだ。

そこを考えると全てlv5で6つももらえる俺は破格の待遇だ


経験値取得は定番だろ。命がかかった世界でレベリングを楽しみたいとは思わない。さっさとレベルを上げて強くなるに限る。

ちなみにlv1で2倍そこから4倍、6倍、8倍、10倍になるそうだ。


スキルレベル成長促進は、後天性のスキルのレベルが早く上がるというものだが早く上がると感じる程度とかしかしレベルが最大なのですごく実感できると信じたい。


魔法の才能は、俺がどの魔法を取ろうか迷っている時に「努力は必要になりますけど魔法の才能を取れば一応全ての魔法のスキルが取得可能になりますよ?」とのことだったのでそのとることにした。

アルカディアの魔法は、火、水、風、土、光、闇がある。普通の人は、1つ適正があるくらいで2つ持ちはそこそこいるが3つあったら天才だそうだ。そして魔法の才能はレベルが1つ上がるごとに適正が1つふえるらしいのだがふえる適正はランダムだそうだ。このスキルを取ったことで俺は5個の魔法が使えるようになった。勇者補正で光魔法は使えるらしいので、全ての魔法が使えるということだ。ありがたい。


野生の感は、後天性スキルにある危機察知の強化版みたいなものらしい。レベルが上がるごとに精度が上がるらしいのだが、危機察知のスキル自体がレベルが上がっても精度が上がったかな?くらいの感じしかないそうでこのスキルもそんな感じだと女神に言われた。

ただ野生の感のすごいところは危険以外にもここに何かがありそうなど漠然とわかるとかわからないとか。


マップはレベルが上がるごとに半径ご1キロふえるそうだ。


アイテムボックスは、読んで字のごとくアイテムボックスだ。

レベルが上がるごとにに収納数が増えるのだがlv5で無限に入るようになるらしい。そんなことしたら物流がやばいことになるんじゃないかと女神に聞いたがそもそも過去にlv5はいたのだが今のアルカディアには最高レベルで2しかいないとか。

なるほど自重する気はないがアイテムボックスはあんまり言いふらさない方がいいかもしれない。


次は後天性スキルだ。


・刀術lv1

(刀を扱えるようになる)


・抜刀術 lv1

(抜刀術が使えるようになる)


・身体強化lv1

(身体強化ができるようになる)


・状態異常無効lv1

(無効とあるがlv5になるまで完全無効にならないらしい。詐欺だ)


これでいいだろう。ちなみに鑑定みたいなスキルがないのか?と聞いたら真理眼という魔眼の一種があるらしいのだがそれがほしいと言ったら


「しょうがないですね〜。龍さんのためですから、修行を頑張ったら差し上げますよ」


とのことだ。サービスしすぎだろ女神。まぁいい俺は貰えるものは貰う主義なのだ。だがこの女神、さっき修行と言ったぞ。どうやら頼りになる人とやらは俺に修行をつけてくれる人らしと、勝手に納得する俺であった。



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