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母さんは竜神⁉︎

「じゃあ一番気になっていた事から聞こうかな。母さんは人間か?」


「違うね、あたしは竜神さ」


えっ?今なんて言った?確かに薄々人間じゃないと思っていたがまさか竜神だったと確か姉さんのドラゴン事情講座によれば竜神はドラゴンのトップだ。別にドラゴンは組織だってるわけでわない。いくら上位の竜だろうと例えば各属性のドラゴンのトップである竜王ですら従える事が出来るのは自分の属性のドラゴンだけだ。しかし竜神は違うどんなドラゴンでも竜神には頭を垂れる。たとえ竜王でもだ。つまり母さんはその気になれば世界を支配できる。しかし竜神には神々との誓約があるため地上であまり力を使えないらしい。


「ふふ〜驚いて声も出ないようだね」


「ああ人ではないと思っていたが竜神とは母さんはすごいんだな」


「まぁそんな事はいいさね。次の質問をしな」


母さんの正体に驚いて思考が追いつかない。とりあえず今は聞きたい事を全部聞こうか。


「そうだな。そうだな兄弟は何人くらいいるんだ?あと母さんの本当の子供は何人いるんだ?」


「なに言ってんだい。みんなあたしの本当の子だよ。あんたも含めてみんなね‼︎」


怒られた。聞き方が悪かった。

でもなんだかすごく嬉しい。母さんはこんなに俺のことを思ってくれていたんだど改めて実感した。


「ごめん、聞き方が悪かった。俺以外に母さんに拾われた子供はいるのかな?」


「ふん始めからそう聞きなね」


母さんが鼻をならした。どうやら許してくれたみたいだよかった。


「そうだね〜拾った子は3人と1匹。リュウも入れると4人だね。あとはあたしが産んだ子が〜寿命で死んじまった子もいるからね生きてる子達だとドラゴンが7匹と人種が8人だね」


死んだ兄弟がいるのかまぁ竜神に寿命はないらしいから仕方ない事なのかもしれない。母さんもあまり気にした様子もないから俺が深く聞くべきではないだろう。


「母さんドラゴンだろ?人の子も産めるの?つかこの世界ってハーレムあり?」


「今人の姿になってるじゃないか。ちゃんと子供も産めるよ。それにね強いものがたくさんの異性を囲うのは当たり前のことさね」


「さいですか」


「あぁそれとね、拾った子も血は繋がっているのさ」


「ん?どうゆう事だ?」


「血族の儀式をするのさ。この儀式はねお互いの血を交換するんだ。普通は交換して終わりだけどね。これをあたしがやると力が強すぎて普通の相手だと血が沸騰して爆発する。だからリュウはもう少し強くなったらやるからね。それにもしかしたら進化できるかもね」


そんな儀式があるのか、俺も正式な家族の一員になれる。今の状況でも十分満足しているが、やはり血の繋がりができるのは嬉しい。


「えっと、さっき進化って言った?俺人間じゃなくなるの?」


「ん?進化かい?外見はそうそう変わらないよ。外見が大きく変わるのは魔物の進化の特徴さ。そうだね〜あんたはこの世界の人間じゃないから一から説明しようかね。まぁこの世界の人間でも進化について存在を知るのは一部の人間だけだろうけどね。いいかい始めからの強者なんていないのさ。あたしだって元は中位のドラゴンさ。それに竜神であるあたしから生まれた子供たちだって最初から上位の種というわけでもないしね。そして誰しも進化できるわけじゃないんだ。進化できる才能を持ったものが進化のトリガーとなる行動をとると進化するのさ、人種はなかなか進化しないけどね。大抵は自分より遥かに格上のものを倒したものが進化したりする。ただ魔物はどいつもこいつも進化できる才能を持っていてね〜しかもあいつら進化した時の成長の振れ幅が低い代わりにちょっとの刺激ですぐに進化するんだよ。下手したらバトル中に進化しやがる。まったくたちが悪い。」


いや母さんにはどんな魔物も進化しようが関係ないだろう。


「でも何で血族の儀式をすると俺を進化するかもしれないんだ?」


「簡単さ、強者と交わる事になるからさ」


よくわからんが納得した事にしよう。これは実際にその時になってみないとわからない。


「じゃあ次の質問ね。今更だが俺は何でみんなの言葉が分かってしゃべる事が出来るんだ?」


「・・・・・・・・・・・」


「えっ?なんかまずい事聞いた?」


「はははは!そんなこと書い。そんなの簡単さ!あんたが勇者だからだよ。勇者っていうのはこの世界の人間に召喚されたものに着く称号みたいなものでね。勇者スキルの中に言語翻訳が入っているのさ」


「ディーナはそんな事言ってなかったぞ?」


「ディーナはたまに抜けてるとこがあるからね。当たり前すぎて忘れてたんだろ」


そうかそんなもんか。


「じゃあ最後の質問。俺はこの世界を見てみたいんだ。簡単に金稼ぐ方法ないかな?」


「そんなことかい。簡単さ。冒険者になりな!」


やっぱりあったか冒険者!!

胸が踊るぜ!!


「ちなみに冒険者とは?」


「魔物を退治したり、商人を護衛したり、まぁ何でも屋だね。あたしはこう見えても最高ランクのSSS冒険者やってるかね。修行を頑張ってあたしに一撃でも攻撃をかすることができたら推薦状を書いてやるよ」


「おお〜やったー‼︎てかドラゴンも冒険者できんの?」


「馬鹿だね〜人間に化けてるのさ。暇つぶしだよ、暇つぶし。それにねあんたの姉さんにも冒険者はいるよ。今はどこにいるんだかね、もう他に質問はないかい?」


俺は他にないか考える。あっ1つある。ここに来て進化について知ったのだ。進化関連で聞きたいことがある。


「ディーナから人間のレベル100とドラゴンのレベル100はまったく違うと聞いたんだが進化すとどうなるんだ?」


「あぁ〜ステータスね。基本的には元の種より格段に上がるけど何に進化するかもわからないし・・・そうだね〜ステータスの数値がスキル以外あてにならないかもね。まぁ目安にはなるだろうけどね」


「そうか、ありがとう。もう大丈夫」


「じゃあもう寝なね、あたしも寝るから」


だいぶ話し込んだな、だけどかなりの収穫があった。

進化できるかわからないけどとても楽しみだ。

世界を冒険して他の兄弟に挨拶もしたい。いつ旅に出られるかはわからないがとても楽しみだ。


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