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STORY17-4 『暇なんだよ。1プレイだけ』

試合は順調に進み、深夜達のクラスが大量得点で勝利した。

深夜もタイムリーを打った。

試合が終わって深夜と翔、達志の三人が柚子葉達に近づいた。

柚子葉は深夜に話しかけた。


「お疲れ」

「あぁ。この後サッカーの試合があるけどお前らどうする?」


その言葉に柚子葉は真希と圭に話しかけた。


「次の試合いつだっけ?」

「まだ大丈夫じゃない?」

「いいじゃない。見に行こうよ」

「じゃあ、移動するか」


深夜の言葉に皆が頷いた。

歩いていると真希がふと思い出して深夜に話しかけた。


「そういえば山上」

「ん?」

「さっき打つときに誰かから応援されてたよね?」

「あぁ」

「あれ、誰なの?」

「知らん。なんか一試合目から応援されてるけど誰が言ってるのか興味ないし」

「だって女子の声だったじゃない」

「誰だか分からない女の応援が嬉しいわけないだろ?まだクラスの女子のほうがいい」

「でも一番は柚子葉なんでしょ?」

「当然」


深夜は真希の言葉に迷うことなく頷いた。

柚子葉は少し顔を赤くした。

話してるとサッカーの試合会場に着いた。

まだ前の試合が行われてる。

試合を見てると深夜は大村が出てることに気づいた。


「翔。大村が出てるぞ」

「え?あ、ホントだ。応援してやるか?」

「そうだな」


深夜と翔はもう少し近づいて大声を出した。


「大村頑張れよ!」

「負けたら罰で俺ら二人からデコピンの刑だぞ!」


大村は深夜達に気づいたようでその声援に苦笑いを零した。

味方からボールを受け取った大村は相手DFをかわしてシュートを打ったがGKにはじかれた。

シュートが外れたところで試合が終わり大村のクラスは負けてしまった。

礼をした後大村は深夜達のところにやってきた。


「すいません。応援してもらったのに…」

「最後惜しかったけど負けは負けだな」

「あぁ、そうだな」


そういうと深夜は素早く大村にデコピンを食らわせた。

続けて翔もデコピンを食らわせた。

二人にデコピンをされた大村はやられた箇所に手をやった。


「イッテェ!ちょ、先輩達のデコピン痛すぎですよ!」

「だから言ったじゃねぇか。負けたら罰だって」

「いや、それはそうですけど」

「俺らが負けたらやってもいいぞ。やれるもんならな」


深夜は拳を鳴らしながら大村に言った。

大村はその行動を見て困ったように答えた。


「そんなこと言われたらできないっすよ」

「ま、後輩の運命だな。さて、じゃあ俺らは行きますか」

「そうだな」


翔の言葉に深夜は頷いた。

大村は自分のクラスの応援をするためにサッカー会場から離れていった。

深夜達が自分のクラスのところに行くとゼッケンを渡された。

それをつけてグランドに入った。

相手は1年のクラスだ。

深夜はGKをすることになった。

試合が始まり、1年と3年ということもあってか深夜達のクラスが攻めている。

深夜は暇そうにゴールポストに寄りかかって座っている。

試合も中盤に入った。

クリアボールを1年が拾い上がってきた。

深夜はゆっくりと立ち上がり構えた。

1年は二人で攻めてきた。深夜達のクラスは誰も追いかけてこず深夜一人だ。

ゴールに近づいて1年はシュートを打ってきた。

が、深夜の体の正面だったので深夜は難なくキャッチした。

そして、そのままドリブルを始めた。

深夜は1年がボールを取りにきたのを見て味方にパスをしてさらに前線に上がっていった。

翔は深夜の近くに行き話しかけた。


「お前上がりすぎだろ」

「暇なんだよ。1プレイだけ」

「ったく。じゃあ、前線にいろ」

「頼むぞ」


翔はそういってボールのほうに走っていった。

深夜は前線まで来ると止まってボールのほうを見た。

翔がボールを持って深夜のほうを向いた。

深夜も手を上げた。

翔はそれを見て低いパスを深夜に送った。

深夜はそのボールをトラップするとゴールのほうを向いた。

深夜の前には一人のDFとGKがいる。

ドリブルをして深夜はDFの股にボールを通して抜いた。

これで深夜の前にはGKしかいなくなった。

深夜はコースを決めて右足でボールを蹴った。

ボールはGKの横を抜け、ゴールネットを揺らした。

ゴールしたことを見た深夜はガッツポーズをした。


「っしゃ!」


ゴールした深夜に味方が集まる。

深夜は味方と話しながらゆっくりと自分達の陣地に向かった。

ゴールしたとき柚子葉は声を出した。


「やったぁ!」


真希と圭も拍手をしている。


「すごいね」

「うん。なんか山上がかっこよく見える」


真希と圭の会話を聞いていた柚子葉はもう一度深夜のほうを見る。

クラスメイトと何を話しているとかは分からないが笑みを浮かべている。

柚子葉が深夜を見ていることに気づいたのか深夜と話していたクラスメイトが柚子葉に向かって指を差した。

深夜も柚子葉のほうを向いた。

柚子葉は深夜に手を振った。

深夜は恥ずかしいのか小さく、だが確かに手を上げてくれた。

そしてまたゴールポストに寄りかかって座った。

あとがきはYAHOO!blogで書いております

興味があればお越しください

URL↓↓

http://blogs.yahoo.co.jp/in_this_sky

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