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STORY14-1 『それって山上も一緒に行くの?』

ある日の日曜日の朝。

柚子葉はその日深夜の家に昼から秀太を連れて行こうと考えていた。

深夜にもすでに了承を得ている。

恭子の今日の仕事は夕方からだが、夕食はとらずに仕事に行くと言っていた。

だから、柚子葉は深夜に事情を説明し昼から遊びに行っていいかと尋ねたところ『OK』という返事が返ってきた。

柚子葉と恭子がリビングで話をしていると柚子葉の携帯が鳴った。

ディスプレイには『深夜』と表示されている。


「もしもし。深夜?」

「あ、柚子か?」

「うん。どうかしたの?」

「悪いんだけど俺用事が出来たんだ。だから、家に来るの夕方からにしてくれないか?」

「分かった。大丈夫だよ」

「悪いな。家に帰ったら電話するから」

「うん」


柚子葉はそういって電話を切った。

恭子が『どうかしたの?』と聞いてきたので柚子葉は事情を説明した。


「深夜が用事出来たから家に来るの夕方にしてくれって」

「ふぅ〜ん。何の用事なのかな?」

「そこまで聞いてないよ」


柚子葉は席を立って秀太の部屋に向かった。

部屋で秀太は絵本を見ていた。

絵本を見ている秀太に柚子葉は話しかけた。


「秀太、ちょっといい?」

「どうかしたの?」

「深夜に用事ができたから深夜の家に行くの夕方になっちゃったの」

「え〜〜」

「深夜の家に行ったらおもいっきり遊んでもらおうね」

「うん!」


柚子葉は秀太の頭を撫でて恭子が座っているリビングに戻った。

柚子葉はリビングのテーブルに顔を乗せた。

恭子は自分の娘の姿に苦笑を浮かべた。


「どうしたのよ」

「今からどうしようかなと思ってね」

「じゃあ、一緒にどこか買い物にでも行く?」

「う〜ん」


柚子葉が今からの予定を考えているともう一度携帯が鳴った。

今度は『真希』と表示されている。


「もしもし」

「もしもし。柚子葉?」

「うん。どうかしたの?」

「今暇?圭と映画を見に行こうと考えてるんだけど柚子葉も暇なら一緒に行かない?」

「ちょっと待って」


柚子葉は電話の通話口を手で押さえて恭子に話しかけた。


「お母さん、真希に一緒に映画見に行こうって言われたんだけどいい?」

「いいわよ。でも、仕事に行く前に帰ってきてね」

「5時ぐらいでいい?」

「そうね。そのぐらいならまだ家にいるから大丈夫よ」

「分かった。そのぐらいに帰るようにするよ」


柚子葉は電話を耳にあてた。


「もしもし。真希?」

「うん」

「大丈夫だよ。どこに行けばいいの?」


柚子葉は真希と待ち合わせ場所を打ち合わせした後電話を切った。

今は9時で待ち合わせ時間は10時に決まった。

すぐに出かける準備をした柚子葉は家を出た。


待ち合わせ場所に着いた柚子葉は周りを見渡した。

が、まだ真希と圭の姿は見えない。

どうやら一番最初に着いたようだ。

少し待つと真希と圭が二人揃って歩いてきた。

柚子葉が手を振ると二人も振り返してきた。


「おはよう」

「おはよう」

「おはよう。ごめんね。待った?」

「ううん。大丈夫だよ」


三人は映画館に向かって並んで歩き出した。


「あ、先に言うけど私今日5時までに家に帰らないといけないの」

「おばさん今日仕事なの?」

「うん。5時半から仕事だから」

「じゃあ、今日も山上の家に行くの?」

「そうだね。本当は昼からいくつもりだったんだけど深夜が用事が出来たんだって」

「そうなんだ」


三人でそんな話をしながら歩いていると目的の映画館に着いた。

三人が見るのは今話題の恋愛物の映画だ。

チケットを買って座席に着くと真希が柚子葉に聞いてきた。


「ねぇ、柚子葉」

「何?」

「山上と映画とか見に行かないの?」

「たまに行くよ」

「こんな恋愛物とか見るの?」

「ううん。深夜そういうの苦手みたいでだいたいアクションものとかそういうのが多いかな。秀太と一緒に行くときもあるけどそのときはだいたいアニメだね」

「それって山上も一緒に行くの?」

「うん。そのアニメの話を保育園ですると子供達と上手くコミュニケーションが取れるって言ってたよ」

「ふぅ〜ん、山上もいろいろ考えてるんだねぇ」


三人で話していると館内が暗くなった。

そして、映画が始まった。


数時間後、映画を見終わった後三人は遅い食事をファーストフードで取っていた。

食事を取りながら映画の話をしていた。

『あのシーンは良かった』、『あそこは泣けた』などいろんな話をした。

柚子葉は飲み物を持ってふと外を見て固まった。

真希と圭は柚子葉を見て声をかけた。


「柚子葉?どうかしたの?」

「外になにかあるの?」


真希と圭は柚子葉が見ているほうに目を向けると一組の男女が歩いていた。

女の子は柚子葉たちと同じぐらいの歳、高校生ぐらいに見える。

そして、その女の子と歩いている男は深夜だった。

あとがきはYAHOO!blogで書いております

興味があればお越しください

URL↓↓

http://blogs.yahoo.co.jp/in_this_sky


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