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新木くんのねんきんせいかつ  作者: 王石 勉
第1章:新木くんのねんきんせいかつ(楽園の高原)
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6.いけにえ1

さて、昼間は4本、夜は3本なーんだ。

それは夜の帝王、新木です。


トカゲさんは卵を温めるのに忙しいらしく、怒らせるのもイヤなので。

安全距離を取って夜間活動してます。


べ、別にトカゲが怖いわけじゃないんだからね。ホントだよ。


一つ失敗したと思っていたのは、岩場で赤外線って変温動物こうねつげんたいでも居なきゃ意味無いんじゃね?

でも、せっかく技術的?に出来るモノを使わないなんてトンでもない。

可視光域よりマシって、ことで自分に言い聞かせ夜間活動を行ってます。



と、思ってたら、次のお客さんきましたw。

大きさは解りませんが。ネズミの様です。

う~ん、流石、変温動物、体温高いな、遠くからでもハッキリ解るぜ (点に見える)


トカゲは怖いがネズミには負けん!!


ゆっくりネズミに近づくと。ネズミはどうやらトカゲの方に向かっている。


ほほう、原生哺乳類らしくトカゲの卵を狙っているんだな?

オイ、やめろよ!トカゲが暴れたらコッチが迷惑なんだよ。


仕方が無い、ネズミを仕留めよう。

あまり気が進まない無益な殺生だ。


岩をも粉砕するこのフレシェット弾 (原材料ウンウン)

今宵の弾頭(ウンぼう)は血に餓えておる。


トカゲから岩に隠れているつもりで、こちら側からは丸見えのネズミに向かって。


そのきれいな顔を吹っ飛ばしてやる!!


大音響と共にネズミが隠れている岩が木っ端微塵になった。


はずしたww最近、撃ってないからw


ネズミは何が起きたか解らな様子で呆然としている。


あ、ネズミと目が合ったw


ウンウン加工している暇が無いので地面の小石をまとめて掴み圧縮空気で飛ばす。

流石に散弾だと外しようが無いのでネズミが倒れる。

まだ死んでないが行動不能になったようだ。


やーい、ざまー見やがれ!!地衣類馬鹿にすんな~♪


小躍りしていると、|全周囲警戒している尻尾《赤外線センサー》になんか大きな物体が引っかかる。

前2本の触覚を振り回すと、隣にトカゲが立ってすげーこちらを見ています。


デスヨネー、あんな、おっきな音立てたら起きますよねー。


トカゲは寝起きでじっとりとした目をこちらに向けると。

行動不能になったネズミを一口で食べ、そのまま巣へ帰っていった。


オラー!!俺の獲物盗るな!!


しかし、巣に戻ったトカゲと目が合ったような気がした。


あっ!サーセン!!オヤスミナサイ。


ひさしぶりに木っ端微塵にした岩にありついたが。

泣いてない、泣いてないぞ。

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