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新木くんのねんきんせいかつ  作者: 王石 勉
第1章:新木くんのねんきんせいかつ(楽園の高原)
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5.じせだい

こんばんわ、すっかり夜型生物に変身した新木です

夜は外気温が低いので連続高圧縮しててもテンション低いです。


しかも、あの羽トカゲ、全く砂場から移動しません。


トカゲは夜は寝ているようなので。

俺は夜間、音を立てずに移動して、落ちている小石ばかり食べています。

砲撃して岩を破壊していたころは、吸収効率の良い大きさの石をよりどりみどりだったのに。

あの時の効率坊っぷりが懐かしくかんじます。


問題もいろいろあります。昼間は岩陰に隠れてじっとしていますが。

日の出から日の入りまでの長時間、隠れるポイントが少ない。

いや、隠れるポイントは在るが。その後の予備陣地セーフハウスが無い。

高速移動距離が短いのが原因です。

この周囲の小石を食べつくすのも時間の問題です。


あと、夜間は意外と視界が悪い、目が無いのになんで可視光域が見えるのは、いまいちナゾではありますが。

せめて、紫外線か赤外線が見えれば…


受光センサー部分の感度を上げるか受光帯域の波長をコントロールできれば最高です。


さて、試行錯誤の結果。


毛の先を丸くしてセンサー量を増やしてやれば高感度になりました。

が!残念!視野角が狭いようです。

望遠鏡を覗いているようです。なぜか拡大ズームが出来た。

毛を太くすれば赤外線も探知できる様ですが。解像度が低いため物体の判別が出来ません。

トカゲが何かの塊に見えます。


背に腹は変えられないので、毛が4本だったのを諦め。後ろに太い赤外線感知触角(しっぽ)を立て。全周囲の警戒(レーダー)を行い。

前の高感度触覚を2本を振り回して物体の判別を行っています。


尻尾を立てたカタツムリの様な有様です (但し殻はアワビ)いや、どちらかと言うとシカマイアかもしれん。

俺は一枚甲羅だけどな。




昼間いつもの様に、岩場の隙間で石を齧りながら。流れる雲を見ていると。

羽トカゲが、ギャアギャアうるさい。


うっせーなトカゲ!!岩ドンするぞ!


こっそり岩に隠れながら移動して、砂場の中が見える位置に移動したら。


あらやだ、トカゲさんおめでたなのね、卵が数個もあるじゃないwww

だんなさん見ないけど何処に居るの?お仕事なにしてるの?


とイヤミを言いたくなったが。見つかるのが嫌なのでコソコソと岩の隙間に隠れ離れた。

拠点に戻ってから


クッソ!!リア(じゅう)め爆発しろ!!


と意味も無く切れたが、まあ、俺にはどうしようもないので、小石に噛り付くぐらいしか出来なかった。


まあ、とっとと大きくなってゴラン高原(ココ)から出て行ってくれ。正直な感想はそんなものだった。

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