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新木くんのねんきんせいかつ  作者: 王石 勉
第1章:新木くんのねんきんせいかつ(楽園の高原)
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4.がいてき

やあ、みんな、ひるからテンション駄々下がりの新木くんだよ。


あんなに頑張ったのにキンじゃなくてウン(モ)だったっなんてどんな罰ゲームだよ。

良くぞアソコまで無駄に頑張った、俺を慰めてほしい。

テスターが有れば、抵抗値測って一発で雲母って解ったのにな。


だが、この甲羅なかなか軽くて断熱性が良い。

モフモフは無理だったがテカテカの黒光りの甲羅はカッコイイじゃないか。

甲羅を背負って、頂上に三本だった毛は四方に四本生やして。音と周囲を窺い。


イザとなったら体内の圧縮空気噴射とカウンターマス(ウンウン)放出で高速ジェットホバー移動が出来るよ!!


ほんとうに俺は地衣類なんだろうか? (カサカサカサカサ)


テンションは下がったが、機動力は上がった。


今日も元気に岩を砲撃して石を消化していたら。


空からお客さんがやってきた。


一瞬影が掛かったと思ったら空から大きな何かが舞い降りた。


もちろん、危険を感じた俺は真っ先に岩場の影へ高速移動 (カサカサカサカサ)


影に隠れてこっそり覗くとコウモリ羽の生えたでっかいトカゲが居た。

どうやら俺の作った砂場で砂浴びをしているらしい。

やめて!その砂場は唯の砂場じゃないのよ!!ウンウンなのよ!!


まあ、砂浴びが終わったら居なくなるだろうと岩の隙間で小石を消化してたら。

いつまで経っても移動しない。

体をこすり付ける動作をして砂場を掘り返しているようだ。


まさかここでトカゲさんマイホームを建てる気?

やめて、ココは俺の縄張りなのよ。

何処か他に行って!!

もちろんヘタレの俺は見つからないよう。岩場の影に隠れて遠ざかる。


そして十分に距離を取ったら。


オイコラ!くそトカゲ!脊椎動物ならエライんか!!同じ変温動物の癖して羽が生えてるだけで威張るんか!!

おまえのかーちゃんデーベーソー!!


なんかトカゲと目が合ったような気がしたので急いで岩の下に隠れる。


おおう!今日はここら辺にしといたる。


それからの俺は見つからないように夜間活動して。

昼間は岩場の隙間で小石をかじり。大きな音を立てる砲撃も出来なくなった。


くっそ~!地衣類なめんな! (カサカサカサカサ)

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