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新木くんのねんきんせいかつ  作者: 王石 勉
第2章:新木くんのねんきんせいかつ(失楽園)
20/27

17.すいみん

外人さん(エイリアン)と共に行動する謎の地衣類、新木です。


水辺の近く…。岩と岩の間から水が染み出して透明な水溜りが出来ている。

なるほど…。泉なのか。

確かに生き物には水分補給は必要だ。

今では俺に取って圧縮を妨げる物でしかない。

ほら…水分が在ると空気圧縮で容積を阻害するから…。

下に溜まった水ではなく、染み出した水を小枝を使って容器に受けるのが生活の知恵だ。

うむ、小技が効いている。

この人類は布で出来たテントで休眠を行う様子だ。

そう言えば脳のある生物は休眠が必要だ。

俺も嘗て人間だった時は直ぐに休憩した。

タバコ吸う人はもっと頻繁だ。

もう直ぐ日没。

この世界の工業力はかなり低いと解った。

でも地域差が在りココが田舎なのかもしれない。

判断基準は道具の材質からの判断だ。

合成樹脂と化学繊維を使っていないからな。

この人類に送った生物(なまもの)は食べなかった。

皮を剥いで蛇石を収穫していたので。

この人達は習慣的に蛇は食べないのだろう。

訓練された軍人さんなら食べたかも…。

皮を剥いだと言う事は何らかの材料に使われるのだ。

ほら…。蛇革の財布とか有るから…。

とにかく無駄には成らなかった。

背の低い爺さんが笑っていたので喜んで貰えた様子だ。

うむ、異星人(エイリアン)でも楽しければ笑うのだ。

で、決まりました。

この人類が睡眠に入ったら蛇を狩って革を送ろう。

でも蛇石は俺のごはんです。

もう一匹ぐらい牛を狩って置いたほうが良さそう。

牛玉の容量が大きいから…。

体内の牛玉の味が薄くなっているのも理由です。

その他には蛇を食べなかった理由は何かを知りたい。

宗教的な忌避感か社会習慣的な理由か?

緑色のおっさんは食べなかったので人型を食べる習慣が無いのかもしれません。

単純に不味い(おいしくない)とか…。

とにかくこの外人(エイリアン)さんの行動を観察しよう。

暗くなり始め、焚き火に集まる人類。

鉄鍋で何かを煮ています。

うーん。焚き火の赤外線がまぶしいので…。

少し離れてます。

時々コチラを確認していますが。

交代で睡眠を取る様子です。

焚き木の守と見張りか…。

昔、職場の有志と川原でBBQをやったのを思い出すな。

材料持ち寄りだったら全員シシトウ買って来たんだよね。

懐かしいねー。

食事が終わったのか女性が先に休む様子だ。

特に解ったのはあの耳も髪も長い女性…。

俺のパントマイムが非常に良く伝わる。

お陰でこの世界の数字の読み方を知った。

何故か計算方法が12進数だった。

一年は385回で時々384回の年が在るそうだ。

他の男達はあまり通じない。

痩せたおっさんには喜怒哀楽は伝わるが直ぐに切れる子なので、細かい事が伝わらない。

小さいヒゲの爺さんと大きな男には何度も試したが、無理だと判断した。

何でだろ…。こっちの人の基本動作が足りないのかもしれない。

つまり作業する姿を見て何の動作なのか?を判断する必要がある。

そうなると、どんな道具を使って、どんな動きをするのか観察しなければ。

木のコップを掴む動作とテントを張る動作は解った。

鍋を煮る動作も…。水を飲む動作…。

一番重要なのは食べる動作だ。

細かい動作は焚き木の赤外線でフラッシュオーバーしてしまって解らなかったが木の深皿とレンゲを使っていた。

ヒゲの爺さんは大地に布を敷いて兜を枕に寝始めた。

うむ…。もう少し遅くならないと…。獲物の熱源がはっきりしない。

深夜に成ったら活動しよう。

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