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新木くんのねんきんせいかつ  作者: 王石 勉
第2章:新木くんのねんきんせいかつ(失楽園)
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A面-2.尊宅。

昼の休憩に謎の魔物は友好的で在った。

コチラが食べ物を渡すと食べた…。

アレが食事なら夢に出そうだ。

悪夢として…。

魔物は人型を崩して飛び上がると。

森の中に入り何かを引きずってきた。

大きな蛇の魔物だ。

「どうやって倒したんだ?頭が半分無いぞ。」

「こりゃアスープか?」

「え?アスプ?大蛇で毒が在るって。」

「うむ、樵が森の中の大木を切ると落ちてきて一飲みで喰われるという魔物じゃい。」

「やべえぞやべえぞ!昔、近所の爺さんから聞いたコトが在る。子供が大木に登ると喰われる大蛇だ。」

”わたしとあなたはお友達”踊りを続ける人型の魔物。

引きずる時は人型で無かったが…。

手振りから食料のお礼らしい。

「喰えるのか?」

「いや…。倒したと言う話は聞かん。人を喰う魔物じゃ食べんほうが良いじゃろい、毒液が在るはずじゃ。革は珍しいので売れる。」

「では、毒の採取をしましょう。」

「よしでは皮を剥ごう。手伝ってくれ。」

「あ、ああ。解った。」

「ワシは火の番と周囲を警戒しておく。手早く頼むぞい。」

未だ死んで間も無い大蛇の腹にナイフを立てる。

「くそっ切れないぞ。って、何だ!」

銀色の魔物はラケルタの手元に興味がある様子だ。

一歩離れて同じ踊りを始める。

「わかったよ。そこで見てろ…。て近づくな!!」

「おい、早くしろ。」

「解ってるよ。リーダー。コイツが邪魔…しないが気になるんだ。」

ナイフを腹に入れるが…。鱗と皮に弾かれ切れない。

「傷を付けると高く売れんぞい」

「解ってるゲズウ!堅くてナイフが通らないんだ。」

「ああ、樵の斧でも切れんと言う話だ。高く売れるぞい。ふはははは。」

笑うゲズウに会わせて両手を腰に当てて胸を張る動作をする魔物。

コイツ…。俺達を観察しているのか?

「何なんだコイツ!!」

イライラするラケルタ。

銀色の魔物は腕を剣に変えると大蛇の腹を引き裂いた。

まるでナイフでシーツを裂くような切れ味だ。

首元から尾まで一直線。

「あ?ああ、ありがとよ。わかったよ!ソレは解った!」

ラケルタに対して挨拶の踊りをする魔物。

牙から毒液の採取が終わったエカトに尋ねる。

「あれは本当に魔物なのか?」

「さあ?、えーと。石が美味しい。」

「なんだって?」

「蛇の…。石が美味しいって。」

「魔石の事か?」

「おーい、剥ぐの手伝ってくれ、一人では無理だ。」

「ああ。解った手伝う。」

「おう、エカト火の守を頼む。わしも手伝うぞい。」

「はい、代わるわ。」

エカトの方に付いてゆく銀色の魔物。

切り株に腰を下ろすエカトの横で地面をいじり初めた。

三人で皮を剥ぐ。

頭部から尻尾まで綺麗に剥ぐが力が要る。

ゲズウが丸めた大蛇の皮を背嚢に固定する。

その間に魔石の回収を行うと…。

魔物はエカトと焚き火を挟んで地面に絵を書いていた。

「何やってるんだ?エカト」

「この子、文字を知っている見たい…。」

「は?魔物が?」

「うーんでも見たこと無い文字なの。数種類は知っている…、数字はもう覚えたわ…。」

「マジかよ…エカトより頭が良いのか?」

「うっ。自信ないけど…。多分。ええ。そうね。」

「何て言っている?」

「一回廻るのに何日か…。って。」

「何が…。」

「星…。冬が来るまで…。」

「播種祝いの事か?」

「一周…。ダメ見たい。太陽を一回廻るのに何日掛かるかって。」

「一日じゃろい?太陽が一回廻るのは…。日の出から日の出までじゃい。」

「コイツ本当にエカトより頭が良いのか?」

「多分…、えー、播種祝いまでは今年と来年はコレよ…。去年はコレ。」

地面に書かれた数を知って親指を立てる動作をする魔物…。

「なんでそんなコトが気になるんだ…。」

「さあ…。喜んでるわ。」

「まあ良い。早く移動しよう。水場まで戻りたい。ソコで野営する。」


倒した大蛇の血の匂いで集まる魔物を避けるため。

足早に移動する。

「折角、切り開いたがしばらく使えんぞい。」

文句を言うゲズウ、しかし表情は明るい。

ゲズウの言う通りアスプの皮なら大もうけだ。

魔石も売れる。

水場の泉まで戻ってテントの設営を行う。

テントを張るラケルタの手先や道具に興味があるのか。

ラケルタに付いて廻る銀色の人型。

ラケルタがキレそうだ。

「リーダー本当にコイツ町まで連れて行くのか!」

キレた。

「ああ、ソコから先は知らんが…。ソイツが付いて行きたいなら仕方が無い。」

「どうやって報告するんだよ…。」

「水を汲んできたぞい。おう、水筒をだせ。」

新しい道具を見つけると移動する人型。

「前の焚き火の跡…。雨で濡れてるわ…。」

「新しく作るのか?日が暮れるぞい」

「仕方が無いエカト、魔法で火を付けてくれ…。今は時間が惜しい。」

「解ったわ…。え?なに?この子が火を付けるって。」

広がる魔物…。

「さっぱりわからんぞい。」

「何なんだろうなリーダー。」

「敵意が無いのは解るが…。」

大量の煙が出て嘗ての焚き火跡の木炭に火が付き始めた…。

「どうやって火を点けたんだ?」

「えー…。魔法じゃないみたい。」

「なんだって?」

「いえ…。y=x^2/4fだって…。」

「リーダー、逃げよう。やっぱりコイツ頭がおかしい。」

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