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新木くんのねんきんせいかつ  作者: 王石 勉
第2章:新木くんのねんきんせいかつ(失楽園)
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16.そんたく

この星の人類と触手を使って会話する謎の地衣類、新木です。


いやーやっぱり身振り手振り(パントマイム)でなんとか会話が成立する物です。

緑色の丸太持ったおっさんとは会話不可能でした。

会話できた人類に敵対する組織らしいので。

攻撃されたのでついうっかり反撃してしまった。

だが、専守防衛だ!問題ない。

たぶん。敵を倒したので理解が進んだのが良かった。

外人さん(エイリアン)の一団は年齢や種族がバラバラなので家族では無い様子です。

耳の長い女性の方とは心で会話が出来ます。

でも。”文化”や”鉄道”、”進化論”に付いては理解されなかったので。

簡単な事しか伝えられない様子です。

困った。この人類に聞こえる音域で発声できない。(超音波)

文字で伝えるしかないのか。

先ず文字を知らないと…。

どうやらこの一団は狩猟を目的とした人達の様子で。

きのこや、花草を採取している様子です。

森の中に用が在る時点でそんな職業だと思います。

なるほど…。まあ。見たところ家財道具を持っていないので何処かに集落が在るのだと思います。

やっぱり南の方に人類が集まっている様子だ。

南に向かっています。

最後尾について歩く。

二足歩行は難しいな。

ヒマなので観察を始める。

動物の革や繊維を織り込んだ布の服に、鎧の防具。

鉄の刃物や革製品を使っているので何処かに生産設備が在るはずだ。

ソレを維持する社会制度も備わっているはずです。

でも…。この人類何を食べてるんだろ?

さっき収穫した草は到底一人分の食料にも満たないので何かの材料かもしれません。

売るならもっと収穫するはず。

謎です。でも意味はあるはず。

製品加工してから売るのかもしれません。

ならば通貨がある筈です。

無言で進む人類。

木々の切れた広い場所に到着しました。

うむ、人の手が入っている。

切り株が歪でノコギリでない物で切断されている。

背の低いずんぐりむっくりのお爺さんは背丈の斧を持っているのでソレで切り開いたのかもしれません。

斧のお爺さんが背中の背嚢を下ろしました…。

休憩の様子です。

流石哺乳類。休息は必須。

かつて昔、人類であったので忘れてました。

お爺さんは土の皿を出して木の枝を乗せ…。

火打石で火種を作り始めた。

体の大きな男は背嚢から魚の干した物を数匹だした。

細身のおっさんは干し肉だと思う。

耳の尖った女性はたぶん、パン…。

パンか…。もう何年も食べてないけど今の体では消化できるか不明です…。

たぶん消化できない。

ゴーストが囁いている。

皆、持っている物を配り合っているので皆さん雑食の様子です。

お爺さんが地面に伏せて口で皿の上の…。

あ、煙が出てるけど消えた。

悪態を付いて石打ちから始めている。

そうか…。火が必要なのか。

ならば手伝おう。

両手(しょくしゅ)を一杯に天に広げて大宇宙に感謝!

大地に敬意を!!そして身体(はら)を太陽の方に!

広がった身体で恒星の光を集め一点に集中!!

外人さん(エイリアン)コレが文明のひかりだっ!

一瞬で小枝が炎に包まれる。

うむ、良いパーフェクトだ。

人型に戻り腰に片手を当て胸の前で親指を立てる。

驚いた顔の原住民達。

うむうむ、火を見るのは久しぶりだ。

何か細身のおっさんが騒いでいるが…。

落ち着いて小枝を使って干物を焼き始めた。

女性が俺に干物の魚を渡してきた。

食べられないが…。

でもコレは何の魚だろうか?

太陽に透かして…。うーん背骨と脊椎と…。背びれが有る。

そくせんとぜいごが無い。

鯵では無い様子だ。

鱗は取ったのか?元は一匹の魚で腹から開いた物を内臓を取り乾燥か干した物だ。

肋骨らしき骨は有る。

果たして海の魚だろうか?淡水魚だろうか?

顎に手を当て首を捻るパントマイムをする。

騒がしい細身のおっさんが騒ぐ。

どうやら食べ物の様子だ。

食べろと言う事だろう。

うむ、コレは善意のプレゼントだな。


食べられないが頭部を開いて収納する。(四つに開いてぱっくり)

途端に静かになるので感謝を表現する。(わたしとあなたはお友達)

うーむ。この人類が雑食で穀物と動物性の物を食べるのは理解した。

干し肉も食べている。

加工した物を加熱しているのでなまものは食べない。

善意で貰った場合は返礼をしなければ…、交換し合うのが文化交流の始まりだ。

生憎持ち物は味の無い蛇玉と牛玉しかない。

俺も収穫が必要だ…。

頭部を平たくして。

周囲の赤外線を探査する…。

おお居ます。大木の上に大蛇です。

触手を伸ばし木の枝を伝って飛び上がる。

上った先の枝の上で大蛇の大きな口がコチラに向くが…。

そぃ!味の無い蛇玉喰らえ!!

圧縮空気で飛ばす、命中した蛇玉で大蛇の頭上半分が無くなる。

地面に落ちたので引きずって人類の所まで運ぶ。

おい、暴れるな。

爬虫類はしぶといな。

仕方が無いので脊椎神経を触手の先で破壊して締める。

新鮮な状態で渡すの(プレゼント)だっ。


引きずり人類の前でパントマイムする。

うむうむ、コチラの意図は理解した様子だ。

流石人類文明。

他の星でも贈り合いの精神は生きているのだ。

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